【宇都宮で50肩専門】50肩の根本原因は関節
【50肩②|50肩は3つの流れで改善する】にて医学的には、50肩は3段階の時期(炎症期→拘縮期→回復期)を経て改善するとお伝えしました。
当記事は、さらに踏み込んで、そもそも最初の炎症期はなぜ起こってしまうのか?という根本原因を解決していきます。
・50肩の根本の原因ってなんなの?出来ることがあれば、早く良くなるんじゃない?
・50肩は、炎症期から始まることは分かったけど、炎症が起きちゃう原因ってなんだよ?
というお悩みを解決するような内容です。
炎症の原因とは、結論からいうと、肩周りの関節の動きにくさです。
関節の動きにくさ
↓
関節の周りの炎症
↓
肩の痛み(50肩)
という因果関係があります。
関節の動きにくさが炎症に繋がる
肩の動きに関係する関節
・肩甲上腕関節
・肩甲胸郭関節
・胸鎖関節
・胸肋関節(7関節)
・肩鎖関節
・肋椎関節(12関節)
・胸椎椎間関節(12関節)
以上、少なくとも33個もの関節の動きが関係します。
例えば、洋服を脱ぐとき・たまに伸びをするとき・洗濯物を干すときなどは、無意識ですがこれら33個の関節が一緒に協力し合って動いてくれます。
関節の負担はスポーツの負担と似たようなものです。
例として、サッカーの試合があるとします。
サッカーは11人で1チーム。
11人全員で戦うはずが、5人の選手がサボって動かなくなるとどうなるでしょうか?
残りの6人の選手が11人分働き、ボロボロになります。
6人の選手は、その負担に耐えきれずにケガもしてしまうかもしれません。
まさに、関節も同じようなものです。
33個の関節で動くところを、例えば20個の関節がサボってしまうと、残りの13個の関節は大きな負担がかかりボロボロになります。
つまり、関節の周りの組織が傷ついて炎症をおこすことも、時間の問題と言えそうです。
年齢と50肩は関係がない
50肩の原因について、他の要因を考えてみます。
50肩の原因は、関節の動きにくさであるとお伝えしました。
なんだかんだ言って、50肩の原因は、年齢だろ?
50歳超えたら50肩になるのは、仕方なかったことなのよね?
こんな疑問をお持ちのあなたには、朗報です。
50肩と年齢は関係がないので、年齢関係なくしっかりと改善できます。
とはいえ確かに、40肩とか50肩とか呼ばれるので40〜50歳代になると思ってしまいそうです。
年齢を見ても40〜50歳代の女性に多い傾向にありますが、20歳代や30歳代でも50肩になる方がたくさんいることも事実です。
次に、身体の状態と年齢についての関係をお伝えします。
50肩が40歳代・50歳代に多い理由
50肩が40歳代・50歳代に多い理由は、関節の動きが30歳前後に悪くなるためです。
医学的には、関節の動きが悪くなると、周りの筋肉が守るように硬くなってくれるという反応があります(防御性収縮による筋スパズム)。
防御性収縮のメカニズム(関節由来)
関節の動きが悪い
↓
守らないと行けない
↓
関節周りの筋肉が硬くなる
関節の動きも悪く、筋肉の硬さもある状態で、10年〜20年頑張ることで何かの拍子で炎症が生じてしまいます。
次に、女性の50肩で多い流れをお伝えします。
30歳前後の妊娠・出産・育児が元凶になりうる
そもそも30歳前後に何があるのかというと、妊娠・出産・育児です。
ざっくりと以下の流れになります。
50肩になるまでの流れ(女性に多いケース)
30歳前後で妊娠・出産・育児を経て関節の動きが悪くなる
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関節の動きが悪くなると筋肉の硬さも生じる
↓
家事・育児は頑張らなければならないことも多い
↓
肩周りに違和感やコリを感じながらも生活を続ける
↓
40〜50歳代で耐えられなくなった肩周囲の組織が炎症
妊娠・出産・育児の負担はとても重大ですが、その他の原因でも関節の動きが悪くなると10〜20年後に五十肩の病気になりうるという事です。
50肩は年齢ではなく年数が関係している
結局は、10年くらい関節が動きにくくても無意識に耐えて生活するとその後、50肩を発症します。
例えば、10歳でなにかしらの原因で関節が動きにくくなると20〜30歳代で50肩になる。
例えば、40歳でなにかしらの原因で関節が動きにくくなると50〜60歳代で50肩になる。
年齢が関係するというよりは、関節が動きにくくなったときからの月日が関係しているといえます。
そのため、もう年だからなかなか治らないんでしょ?と感じていた方も、しっかりと関節の動きにくさを改善することで、嬉しい結果に繋がります。
50肩の改善方法
50肩は、肩の関節の周りに炎症がおこることです。
そして炎症が起こる原因は、年齢ではなくて、肩周りの関節の動きにくさです。
50肩の改善方法をお伝えするために、原因から改善するまでの流れをみていきたいと思います。
50肩の原因から完治までの7つの経過
1.肩の周りの33個の関節で、動きにくい関節がある(第0期・原因)
↓
2.動きにくい関節とその周りの筋肉は働けない
↓
3.残りの動ける関節と筋肉に全員分の負担がくる
↓
4.筋肉に負担がかかり過ぎて炎症がおこる(五十肩と言われ診断名が付く)
↓
5.炎症が大きくなると痛みが増える(第一期・炎症期)
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6.炎症は落ち着いて痛みは減るが肩の動きにくさが残る(第二期・拘縮期)
↓
7.肩の動きも改善傾向に入り生活での動きが楽になる(第三期・回復期)
↓
完治
診断名では原因は分からない
もし、50肩になってしまったあなたが、病院に行けば安心だと思われていたら注意が必要です。
病院の診断では、50肩の状態を肩関節周囲炎といいます。
50肩(肩関節周囲炎)の種類
・上腕二頭筋長頭炎
・石灰沈着性腱板炎
・肩峰下インピンジメント症候群
・肩峰下滑液包炎
・関節包炎
・腱板損傷などなど
これらのほとんどが炎症をおこしていますが、そもそもなぜ炎症をおこしてしまうのかが一番大切なことです。
しかし、病院では診断名では状態は分かりますが、本当に知りたい根本原因が分からないのです。
根本原因が分からないからこそ、表面的に痛みを抑える薬や注射に頼るしかなくなってしまうのです。
そもそもの原因を無視して、ただ炎症に対して薬や湿布や注射をしても根本的な解決にはなりにくいというのが、当院の考えでもあります。
次に、時期による最速で改善するための方法をお伝えします。
50肩の時期による施術・治療法
50肩は、医学的には3つの時期に分けられるとお伝えしました。
50肩の3つの時期
1.freezing phase(第1期・炎症期)
2.frozen phase(第2期・拘縮期)
3.thawing phase(第3期・回復期)
ただ、第1期・炎症期の根本原因として、関節が動かない時期があります。
この関節が動かない時期をここでは第0期・関節期とします。
当院での4つの改善経過
0. pre phase (第0期・関節期)
1.freezing phase(第1期・炎症期)
2.frozen phase(第2期・拘縮期)
3.thawing phase(第3期・回復期)
では、順番に行うべき施術方法や医学的な治療方法をお伝えします。
第0期・関節期
関節運動学的アプローチ(AKA)を用いた施術を行います。
肩の動きに関係する関節は、肩甲上腕関節・肩甲胸郭関節・胸鎖関節・胸肋関節(7関節)・肩鎖関節・肋椎関節(12関節)・胸椎椎間関節(12関節)の少なくとも33個の関節の動きが関係します。
この33個の関節の動きで、どこの関節が動きにくいか、どこが頑張りすぎているかを確認することが最初にやるべきことです。
動きにくくなっている関節を見つけて、しっかりと動かしてあげることが根本への施術となります。
ときどきお客様から「関節の動きなら、いつも体操をして動かしてます。」と言われます。
しかし、体操をはじめ自身で行う運動では、動かない関節は動かないことが特徴です。
自身で行う運動では、動ける関節は動いてくれますが動けない関節は動いてくれません。
第0期・関節期に注意すること
第0期・関節期は、強いストレッチ・ヨガに注意が必要です。
その理由は、動かない関節をこじらせて悪化させる可能性が高いため。
もう一つ理由があり、動ける関節に負担をかけて炎症をおこしてしまうことが多いためです。
肩の動きに関係する関節で動かない関節は動かないままで、動ける関節が頑張ってくれます。
良かれと思い、強いストレッチ・ヨガをすることで、残念ながら炎症をおこして、第1期・炎症期を迎えてしまう可能性もあります。
第1期・炎症期
第1期・炎症期は、原因への施術と炎症への治療の2つの方法を行います。
第1期・炎症期の原因への施術
第0期・関節期と同様、関節運動学的アプローチを行います。
一番の目的は、負担がかかって炎症をおこした場所から負担を分散させることです。
肩の動きに関係する、肩甲上腕関節・肩甲胸郭関節・胸鎖関節・胸肋関節(7関節)・肩鎖関節・肋椎関節(12関節)・胸椎椎間関節(12関節)の少なくとも33個の関節の動きを確認して、動かない関節があると炎症が治まりにくくなります。
他者が、しっかりと関節を動かすことで炎症を最速で治めることが、大切なことです。
第1期・炎症期の炎症に対する治療
薬(消炎鎮痛剤)・湿布・注射を行い、炎症を直接治めていきます。
特に、肩の痛みが強くて我慢できない場合は、薬・湿布・注射を行うことをおすすめします。
効果あり | 効果なし |
炎症がある | 炎症がない |
薬(消炎鎮痛剤)・湿布・注射が効果あれば炎症がある証拠です。
反対に、薬(消炎鎮痛剤)・湿布・注射が効果なければ炎症がない可能性が高いです。
第1期・炎症期に注意すること
炎症への治療(薬・湿布・注射)だけを行っている場合は危険です。
原因への施術と炎症への治療の2つをお伝えしました。
第1期・炎症期で最も大切なことは、原因への施術を行うことです。
理由は、もし炎症への治療だけ行い、原因への施術をしなかった場合は、炎症への治療である薬(消炎鎮痛剤)・湿布・注射をしたときは調子いいですが、すぐに痛みがぶり返して良くならないためです。
しっかりと原因への施術をしながら、炎症による痛みに対しては薬(消炎鎮痛剤)・湿布・注射という治療を行うということが重要なのです。
第2期・拘縮期
第2期・拘縮期は炎症が治まり痛みが軽減している時期です。
実際に行うことは、第0期・関節期と第1期・炎症期に続いて、第2期も関節運動学的アプローチを行います。
第1期・炎症期までと違い、関節の動きと筋肉の柔軟性のどちらも改善させていきます。
第2期・拘縮期は、炎症が治まり痛みが軽減しているため、痛みの出ない範囲で肩関節の動きを出していきます。
必要によってはストレッチや体操を始めることもあり、第1期・炎症期の痛みで動きにくくなった肩を動けるようにします。
第2期・拘縮期に注意すること
一番こわいことが、第1期・炎症期にぶりかえってしまうことです。
第1期・炎症期は終わることで第2期・拘縮期に入るのですが、第2期・拘縮期で無理がかかると再び炎症が生じます。
具体的には、痛みが軽減する時期なのを良いことに、お庭仕事を頑張ったり料理・裁縫を集中してやり続けたりすると、また炎症に苦しむことになります。
一度痛みが少なくなっていたのに、また強い痛みがくるというのは想像以上に辛いことです。
もし、お庭仕事をするなら細かく分けて、毎日少しずつやることをおすすめします。
料理・裁縫も用心してまだ頑張りすぎないでください。
次の第3期には、思いっきり好きなことが出来ていきますよ。
第3期・回復期
おめでとうございます。
第3期・回復期は、ほぼほぼ改善し続ける状態です。
第0期・関節期と第1期・炎症期と第2期・回復期に続き、関節運動学的アプローチを行います。
関節運動学的アプローチでは、関節の軌道に合わせてあらゆる可動範囲を動かしていきます。
生活では、ラジオ体操を日課にしたり、スポーツを再開したり、肩の状態に合わせて元通りの生活に戻っていくので嬉しいですね。
第3期・回復期に注意すること
第3期・回復期に注意することは、基本的にはありません。
ふつうに生活をしていれば改善していきますので、第3期・回復期までくればとても安心です。
ただ、なにかを無理して行ったり痛みが出る動きを繰り返すと最悪なときは、炎症をおこす可能性もあります。
肩の痛みや肩の動きにくさで辛かった生活もいよいよ終わりになります。
まとめ|50肩の根本原因は関節
50肩で毎日がつらくて嫌になっているあなたを救いたい。
当院の想いです。
先ほどお伝えした、第0期・関節期の問題となる関節の動きは、ご自身では分からないし動かせない部分です。
50肩は、自然にしていても2年以内には落ち着くと言われていますが、つらい状態が2年も続くなんて考えたくもありません。
当院は関節への施術が得意で、栃木県宇都宮市で唯一のAKA(関節運動学的アプローチ)を使った施術を受けられます。
根本原因から最速で改善するためには、肩甲上腕関節・肩甲胸郭関節・胸鎖関節・胸肋関節(7関節)・肩鎖関節・肋椎関節(12関節)・胸椎椎間関節(12関節)の少なくとも33個の関節の動きをしっかりと軌道通りに出すことが必要です。
五十肩の根本原因である関節の動きにくさが改善されることで、後は炎症を治めれば大丈夫な状態になります。
- しっかりと肩の状態を確認したい。
- 五十肩の原因に対して施術をしてもらいたい。
- できるだけ早く五十肩についての悩みを解決したい。
当院は、50肩で憂鬱だったあなたの力になれることを確信しています。
あなたが一日でも早く自由な生活に戻れますように、準備をしてお待ちしております。