産後の腰痛に骨盤矯正 骨盤のゆがみの原因〜改善方法を徹底解説

あなたは赤ちゃんを出産した後に腰痛を含めた不調にお悩みではないでしょうか?

・恥骨がきりきりと痛い
・座ると腰のまわりが痛い
・立ち上がるとき強い腰痛がくる

・抱っこを10分しただけで腰が痛い

という痛みに悩まされていたのは、まさに私の妻でした。


痛みに対して、骨盤体操や産後のエクササイズで良くなればそれで問題ないと思います。


しかし現実は厳しく、忙しい育児と家事の合間にやった体操やエクササイズも効果がなかったという方がとても多いです。


私の妻も、体操やエクササイズでは変わらず、痛みの根本の原因に対する方法で改善していきました。


もし体操やエクササイズでは痛みがなくならないなら、私の妻をはじめ多くの方と同じように、あなたの痛みにはもっと根本の原因があることが考えられます。

今回は、あなたが産後の痛みや不調から解放されるために、骨盤がゆがむ原因と改善方法、最新の骨盤矯正の考え方について網羅的な内容をお伝えします。


産後の痛みや不調で苦しまれているあなたが、痛みのない自由な生活を送れますようお力になれれば幸いです。

産後の痛みは諦めないでください

「産後の痛みは仕方ない。」

「産後は骨盤もゆがむっていうし、すぐに良くなるでしょ。」

「いつかは痛みが取れるから、育児で忙しいし耐えておこう。」

「年も取ったし、出産もしたし、痛みは我慢するしかないかなあ。」

というような、半分諦めているあなたへ。

しっかりと痛みの原因を見つけて改善することで、産後の痛みや不調から解放されることができます。


おそらく、育児でお疲れの状況だと身体は後回しになりやすいとは思います。

特に、赤ちゃんが生まれた直後から1〜2歳くらいまでは本当に大変で余裕なんてないのではないでしょうか。

時間を見つけて、せっかくテレビやインターネットで調べた骨盤体操や産後エクササイズをやってみても痛みは変わらないことが多いため、結局ダメなんじゃんと諦めてしまうという話をよく聞きます。

しかし、身体の痛みや不調は原因がありますので、その原因をしっかりと見つけられれば、楽になり快適に生活できるようになります。

絶対に諦めないでいただきたいので、そのためにも是非読み進めてください。

産後の2人に1人は腰痛で苦しむ

産後の不調や痛みでお悩みなのは、あなただけではありません。


産後の腰痛に関する報告では、産後1ヵ月で約50%の人が経験しているとあります(参考:福山智子,褥婦の腰痛の実態と介入第一報)。


また、布施陽子氏はPTジャーナル「出産と理学療法」で、産後44%の人は腰痛が続いたと報告しています。


つまり、ざっくり産後の2人に1人は、腰痛に悩まされていることが報告されているのです。


腰痛だけで2人に1人近くの方が経験しており、手首痛や肩痛を合わせると、とても多くの方が困っていると予想できます。

骨盤のゆがみとは何か?

産後で腰痛や不調があると、まず、骨盤がゆがんでいないかを心配してしまいます

もしかしたら、当記事をご覧のあなたも骨盤がゆがんでいるかが、気になっているかもしれません。

さらに、周りの方からも「骨盤がゆがんじゃうから早くケアした方がいいよ」とアドバイスをもらうこともありますよね。


そもそも、骨盤のゆがみとは何なのかについてお伝えしていきます。


骨盤のゆがみという状態を徹底的に考えると改善策も分かってきます。

骨盤がゆがんだ状態とは

骨盤がゆがむと言っても、骨自体が曲がったり変形したりするわけではありません


空間の中で、骨盤の位置関係の変化をゆがむと言います。


骨盤のまわりの筋肉が硬くなったり、過剰に引っ張ることで、骨盤の位置関係が変化します。


また、産後の方は、骨盤の靭帯の緩みによる骨盤の変化も関係します。

このように、骨盤の高さや左右差が起こることを「ゆがむ」と表現します。



当記事では、骨盤のゆがみ≒筋肉の硬さを含む位置関係の変化として定義づけておきます。


関節のズレが原因で骨盤のゆがみが結果

先ほど、関節のズレという言葉が出てきましたが、

関節のズレって骨盤のゆがみのことなの?

関節のズレと骨盤のゆがみはどんな関係があるの?

と疑問に思う方もいるかと思います。



結論から言うと、関節のズレは骨盤のゆがみの原因です。

①関節のズレが生じる(動き・軌道の悪さ)

②痛みが出やすい状態になる

③痛みが出る状態から守ろうとして筋肉が硬くなる

④骨盤がゆがんだ状態になる

⑤関節も筋肉も上手く働けない

⑥体操やエクササイズをすると関節・筋肉への負担増大

⑦痛みや不調が増える


関節のズレが、痛みや筋肉の硬さの根本原因ということは、既に説明した通りです。


関節のズレによって、痛みや筋肉の硬さが出ることで、結果として骨盤がゆがんだ状態になります。


以上がざっくりとした関節のズレと骨盤のゆがみの関係です。


次に、もう少し詳しく説明していきますね。

そもそも骨盤とは何か

骨盤は上半身と下半身をつなぐ場所で、人間の身体の中心となります。



骨盤とは

「仙骨(せんこつ)」「寛骨(かんこつ)」「尾骨(びこつ)」という3つの骨を合わせて「骨盤」と呼びます。
寛骨はさらに「腸骨」「座骨」「恥骨」という3つの部位に分かれますが、おのおのの可動性はほぼありません。

赤ちゃんは骨盤に囲まれている子宮という臓器で育ちますが、骨盤が赤ちゃんを守るような位置にあるのです。


ゆがみチェックは原因ではなく結果論

ゆがみチェック

・左右の肩が違う高さか

・左右で骨盤の高さが違うか

・左右どちらかで足を組むクセがあるか

・いつも同じ側にバックを持つクセがあるか

・仰向けで寝た時のつま先が外向きか内向きか



あなたも、ゆがみのチェックをしてくださいと、一度は言われたことや聞いたことがあるのではないでしょうか?


また、これらに当てはまると、骨盤のゆがみがあるから腰痛や不調が出てしまいますよと言われることが多い印象です。


そうなると、骨盤のゆがみに対してストレッチしたりマッサージしたりしますが、これはとても危険で良くないことだと思います。


骨盤のゆがみチェックからの危険な流れ

【要注意】歪みチェックからの危険な流れ

ゆがみチェックに当てはまる

骨盤がゆがんでいる

骨盤のゆがみに対してストレッチする


骨盤のゆがみは改善しない

以上が、昔から現在までよく使われる骨盤のゆがみチェックをして、ストレッチで対応しても改善しないという流れです。


なぜ、このような流れで結果が出ないのかは、原因と結果の関係がめちゃくちゃになっている点にあります。

骨盤のゆがみを改善するには原因への対応が必須

ゆがみの特徴5つ

・左右の肩が違う高さか

・左右で骨盤の高さが違うか

・左右どちらかで足を組むクセがあるか

・いつも同じ側にバックを持つクセがあるか

・仰向けで寝た時のつま先が外向きか内向きか

この5つは、確かにゆがんでいるといえます。


しかし、ゆがみとはいえ、原因はさまざま考えられます。

原因が違えば、同じゆがみの状態でも、対応を変えなければ改善していきません。

例えば、左右の肩が違う高さということの原因を考えてみます。

左右の肩が違う高さの原因2つ

左右の肩が違う高さの原因はいくつも考えられるので、特に多い2つの原因についてお伝えします。

肩の高さが違う2つの理由

・生理的な左右差
・肋骨と背骨の関節のズレ

生理的な左右差があるため人間は必ずゆがんでいる

人間は2本の足で立ち、手も2本あり、左右均等なのが当然だというイメージがあります。

しかし、臓器は左右差がありますし、利き手利き足も左右差があります。

実際に人間は、わずかに左右非対称、わずかに傾斜しており、誰もがゆがんでいると言われています。

あなた自身もご家族も、全ての人が、少なくとも左右非対称であることが正常なのです。

肩の高さと頭の位置の関係

肩の高さは、頭の位置に関係することが言われています。
例えば、頭が身体に対して右にあれば、右肩が下がります。
反対に、頭が身体に対して左にあれば、左肩が上がります。

もちろん、肩は全身と繋がっているため、例外や問題のあることもあります。

医学からみる正常な左右差

山㟢勉氏の著書「形態構築アプローチの理論と技術」では、右利きの人で、歩く時に1歩目を右足から出す人の特徴を述べています。

右利きの人の特徴 (例外あり)

・頭が少し右向き(右回旋)
・胴体が少し左に位置
・骨盤は右が少し挙って後に位置
・右足が外向き(脛骨外捻)

山㟢氏の医学的専門用語を少しやさしい言葉に変えてお伝えしました。

肩の高さをはじめ、全身の左右差があることは自然なことでもあります。


しかし、大きな左右差があることは、良くない問題が隠れていることもあるため、左右差が心配な場合は、一度確認できると安心かもしれませんね。

肋骨と背骨の関節のズレがゆがみの原因

肋骨と背骨の関節(以下、肋横突関節という)のズレが医学的な根本の原因になりやすいです。

人体に肋骨は12本あります。

12本ある肋骨の上から2番目の第2肋横突関節のズレが、左右の肩が違う高さになるかどうかの決めてになります。

医学的な統計で、第2肋横突関節がズレがあると、肩の筋肉(以下、僧帽筋上部という)が硬く盛り上がってくるという関係があります。

この僧帽筋上部が硬く盛り上がると、肩が高くなります。


以上をまとめると、

ゆがみの元凶が肋骨と背骨の関節のズレの場合

第2肋横突関節の動きにくさ

僧帽筋上部が硬くなる

肩が盛り上がってみえる

左右の肩が違う高さにみえる

ゆがんだ状態

ゆがんだ状態を確認して、肩の盛り上がりを強制的に下ろそうと押しても、僧帽筋をマッサージして緩めようとしても、ストレッチをしても、根本の原因である第2肋横突関節の動きにくさを改善しなければ本当のゆがみを改善できたとは言えません

ここまでで、関節のズレがあるとゆがみを作ってしまうということをお伝えしました。

さらに掘り下げて、産後はなぜ関節のズレが出てしまいやすいのかというその理由を3つ説明していきます。

骨盤のゆがみの根本にある3つの要因

関節のズレがあると骨盤のゆがみに繋がると、既にお伝えしました。

さらに、関節のズレがおこりやすくなる要因が分かれば、対応しやすくなりますので、説明していきますね。

関節のズレがおこりやすくなる要因は大きく3つあります

そもそも関節のズレがおこりやすくなる3つの要因

・女性ホルモンの影響
・姿勢と動作の習慣
・産前産後での損傷

この3つは、関節のズレをおこしやすくなる要因と言えます。

必ず影響するものではなく、例えば女性ホルモンは基本的に全員出ますが関節のズレがない人もいます。

ただ、女性ホルモンが出ることによって、関節のズレやすさは確実に増えるという意味では、はっきり要因と言えます。

さっそく、女性ホルモンの話から始めていきます。

リラキシンという女性ホルモンの影響

産後の関節のズレやすさには、女性ホルモンのリラキシンが最も関係します


リラキシンというホルモンは、特に妊娠3ヵ月〜産後3日で分泌されます。


リラキシン自体は痛みに直接は繋がりません。


リラキシンは骨盤の靭帯を含めて緩める働きをします。


妊娠中は、お腹にいる赤ちゃんの成長に合わせて骨盤を広げてくれるため、リラキシンの働きは必要です。


必要な働きがある一方で、どうしても関節のズレを大きくする可能性が高くなるというデメリットもあります。

リラキシンのデメリット

リラキシンの作用で骨盤の靭帯が緩んでいるときに、

・転んだり
・重たいものをもったり
・無理な姿勢をとったりすると、

関節のズレ(動きにくさ・軌道の悪さ)が出てしまい、結果としてゆがみや腰痛に繋がることも多いです。

施術とサポーターで対応すれば安心

リラキシンにはメリットもあります。

リラキシンのメリット

リラキシンが出ている間は、関節も動きやすいため、施術による改善もしっかりとみられることです。
リラキシンの分泌が多く、骨盤の靭帯が緩み、関節がズレやすい時期は、サポーターの効果も得やすく、サポーターでの対応も考慮することが多いです。

妊娠中3ヵ月〜
苦しくない範囲でサポーターで、リラキシンで不安定な骨盤を安定させることをおすすめします。


産後数週間〜
産後の状態にもよりますが、妊娠・分娩の疲れや負担が改善してきたら施術を始められます。
身体の痛みや不調の改善に合わせてエクササイズやスポーツを開始できます。

育児で3つの姿勢・動作の習慣に気をつける

育児や家事は、赤ちゃんの状況によって負担がかかりやすいです。


例えば、料理している時に泣き出してしまったり、お風呂掃除の時に追てきたりするため、あやしながら掃除をしたり、育児と家事を同時進行で行うことが多いのではないでしょうか。


育児だけ家事だけということができず同時進行で行うことは、心身ともに大変です。

その時の姿勢や動作に気を使う事は、むずかくなります。


このように少し無理な姿勢・動作で、育児や家事を続けてしまうという仕方なさがあるのは分かります。

しかし、毎日の育児や家事で無意識に負担がかかっている姿勢・動作を繰り返してしまい、その負担が関節のズレに繋がっていることも多いのです。



関節のズレが生じると、腰痛や様々な不調に繋がっていしまい、実際お悩みの方が多いというのも事実なので、負担が軽減できますようしっかりお伝えします。

ここでは、3つだけ気をつける点を挙げます。

少しでも、出来ることから実践してみてください。

抱っこ方法は注意が必要

【要注意】赤ちゃんの抱っこの仕方

× 腕を伸ばす
× 勢いつけて持ち上げる
× 身体を大きく前かがみにする

この3つの動きは、身体に大きな負担がかかる良くない抱っこの方法です。



腕を伸ばすことにより、手首と腰には負担がかかります。

身体を大きく前かがみにすると腰の椎間板への圧が急上昇してしまいます。

さらに、勢いをつけると筋肉の損傷も起こしかねません。


また、 腹直筋離開の症状がある方は絶対に行わないでほしい3つの動きです。

※腹直筋離開については腹直筋離開の専門記事をぜひご覧ください。

では、身体の負担を最小限にできる良い抱っこ方法はなんでしょうか。

それは、しゃがんで赤ちゃんを身体に近づけてから抱っこする方法です。(写真)


ただ、料理している時に赤ちゃんが泣いちゃうとどうしても勢いよく抱っこしてしまう。

急いでいる時は腕を伸ばして抱っこしてしまう。

このようなことは育児や家事に忙しいお母様方には良くあることだと思います。

忙しさ故の動きのため、改善することも大変なことですが、習慣にしてしまえばあとは楽になるので、ぜひ抱っこの時は意識してやってみることをおすすめします。

座る姿勢で関節のズレが生じる危険

座る姿勢に関しては、痛みがない範囲であらゆる座り方をすることがおすすめです。

それは1つの座り方でいると、関節の動きが悪くなり関節のズレの悪化につながりかねないためです。

関節のズレが生じると、動きや姿勢の制限ができてしまいます。

私が担当してきたお客様で育児中の姿勢に関するお悩みはとても多かったです。

長時間同じ姿勢での悩み

・床で横座りをし続けたら、横座り以外だと違和感を感じるようになった
・姿勢を正して過ごし続けたら猫背になれなくなってしまった

など、ある姿勢を取り続けてその姿勢以外がとりにくくなってしまうという方はとても多いです。

座る姿勢は20〜30分で姿勢を変えるべき

まさか、座り方だけでそんなに負担がかからないだろうと思われるかもしれません。


関節運動学の研究でも、30分全く動かない状態でいると関節の摩擦係数が0に近づくと分かってきました。


座る姿勢は20〜30分に一度、姿勢を変えるくらいの目安がちょうど良いです。


あぐら、横座り、猫背、良い姿勢、正座など出来れば組み合わせながらいろんな姿勢をとることがおすすめです。

座る姿勢も習慣のひとつなので、最初は意識をして色んな姿勢をとってみてください。

あくまで大切なことは、痛みなく座れる姿勢をとることで無理は禁物です。

育児で見直すべき3つの環境

赤ちゃんを抱いてあやすことや授乳・ミルクをあげることは、1日に何回もあります。


また、床に赤ちゃんを寝かせている場合は床から抱っこするため、何度も立ち座りをすることになります。


もちろん、家の構造や環境によって変えられないことも多いと思います。


しかし実際に、3つの育児中の環境を変えることで痛みが楽になることについてお伝えします。

環境を変えてほしい3つのこと

・床からベッドに変える
・床生活から椅子生活に変える
・ミルク・授乳時にはクッションを使う

毎日の環境による負担が減ることで、身体への負担は確実に減りますので少しでも参考なれば幸いです。

床からベッドに変える

腰や膝の痛みがある時は、赤ちゃんを床に寝かせるのかベッドに寝かせるのか、ベッドに寝かせた方が明らかに負担は軽減します


さらに、寝ている赤ちゃんを抱っこする時のことを考えると、床からベッドに変えることで身体への負荷量が激減します


ベッドから赤ちゃんの転落リスクやベッドを置くスペースの問題などはありますが、身体の負担は間違いなく減らしてくれるため、おすすめです。

床生活から椅子生活に変える

一日に、立ち座りの回数は意外と多いです。


さらに赤ちゃんがいる、ご自身のペースとは関係なく、赤ちゃんが泣くペースで、立ったり座ったり移動したりすることになります。


そこで、床での座椅子などから椅子にすることで、身体への負担が半減させることができます。

ミルク・授乳時にはクッションを使う

赤ちゃんを妊娠して出産することで、子宮やおなかに傷がついてしまうことがあります。


この傷は、産後4〜8週間で自然回復することが一般的です。


もし、分娩時間が長かったり分娩後から痛みがでたりした場合は、分娩中に骨盤が引き伸されて、恥骨・仙骨・寛骨の関節のズレや靭帯の炎症が生じている可能性が高いです。

もし、出産後に痛みがあればかかっていた産婦人科へ受診することをおすすめします。


そこで、問題はなくて、様子をみてくださいと言われたにも関わらず、痛みや違和感がある方は、関節のズレが影響している可能性が高いです。

痛みが長引くと手術が必要になる

ここまで、産後の腰痛や不調の原因は関節のズレと繰り返しお伝えしました。


そして、この関節のズレをおこしやすくする要因として女性ホルモン・姿勢や動作習慣・産後の損傷の3つが関係していると説明しました。


この3つの要因については、女性ホルモンに対してはサポーターを使用したり、姿勢や動作習慣については習慣を変えたり、対応をしていただきたいです。


しかし、生活の中で関節のズレが生じてしまうと、ご自身ではどうすることもできません。

関節のズレが原因で生じる痛み

関節のズレが骨盤のゆがみを作り、腰痛や不調につながるとお伝えしましたが、腰痛の他にもさまざまな痛みは出ます。

産後に多い痛み

・背中が痛い
・恥骨が痛い
・肩が痛い
・手首が痛い
・膝が痛い

産後の時期は、家事や育児を行うなかで、本当に多くの痛みが出やすい時期です。

あなたは、このような辛い痛みに悩まされていないでしょうか。

もしかしたらあなたは

「恥骨が痛くて病院に行ったけど骨盤体操して下さいと言われただけたった。骨盤体操をしても痛みが取れないから、もう我慢するしかないと思ってる。」

「手首が痛くて病院に言ったら腱鞘炎と言われた。薬しか方法はないと言われたけど、授乳中だから出来れば薬は飲みたくないんだよな。」


このように思っているかもしれません。

痛みから解放されたくて、体操やストレッチや薬など考えるけど、痛みが取れないし、どうすればいいのか分からない。


そんな産後の痛みは、やはり関節のズレが原因であることが多いです。



関節のズレは、骨盤・背骨・肋骨の胴体部分だけでなく、手首や肩まわりの関節がズレることにより痛みが出ます。


関節のズレをしっかりと良くすることで改善していきましょう。

痛みが続くと変形が悪化する

先ほど、関節のズレが原因で産後の痛みが生じるとお伝えしました。


そして、痛みは変形との関係もあり、その関係についてざっくり説明します。


関節のズレから手術までの流れ

関節のズレ(何らかの原因で、関節の軌道が悪くなる)

関節包・靭帯・筋肉の炎症や硬さが生じる(関節を守るために硬さや炎症を生じる)

骨盤のゆがみ


痛み悪化(血流悪化、炎症のため痛くなる)


負担がかかることで骨の変形(関節、関節包、靭帯、筋肉、どれも機能せず、骨が対応する)


手術(骨が変形すると治らない)

変形や手術という言葉は少し怖い印象ですが、その原因が関節のズレなので、関節のズレを良くすれば、痛みも緩和されるので変形もしなくなります。


変形をする流れをみると、根本の原因として関節のズレが生じて、痛みが出ています。
その痛みをかばうようにして、骨が変形してくれる。

そして、変形してしまった骨は手術でしか治らなくなってしまうのです。

関節のズレが生じてから変形するまでは、自身では気付かない部分も多く、気付いた時には変形が進んでいたということがよくあります。

次に、関節と変形の関係で気づかないうちに進行してしまうことについてお伝えします。

変形が大きくなるまで気づけないことが多い

関節のズレが原因で最終的に変形しますが、原因である関節のズレを良くすれば変形を防止できるとお伝えしました。

しかし、関節のズレは自身では、まず気づけないのです。


根本の原因である関節のズレを気づけないということは、本当に恐ろしいことです。

自覚症状では、関節のズレは気付けないで、その結果の痛みが出ることでようやく気付きます。


痛みが出ると痛みをかばうように、骨の変形が始まります。

この変形は少しずつ、ほんの少しずつなので、変形の進行も自身では気付かないことが多いです。

そして気付いた時には、大きな変形が完成してしまっている。


このように、最初に気づいた時にはすでに痛みもあり、その根本には関節のズレがある。

そして最終的には、大きな変形ができて、ようやく気づいたということになってしまうのです。

産後の骨盤矯正は早めが大切

ここで始めて、骨盤矯正という言葉を使いました。


従来の骨盤矯正は、骨盤のゆがみに対して矯正をすることで、骨盤のゆがみが改善すると言われていました。


しかし当院は、従来とは全く異なる意味で骨盤矯正といっています


従来とは異なる当院での新しい骨盤矯正の考え方は、骨盤のゆがみの原因である関節のズレを改善することです。

骨盤のゆがみの原因へのアプローチが真の骨盤矯正

骨盤矯正の捉え方

従来の骨盤矯正:骨盤のゆがみに対するアプローチ
最新の骨盤矯正:骨盤のゆがみの原因へのアプローチ

関節のズレから手術までの流れ

関節のズレ(何らかの原因で、関節の軌道が悪くなる)

関節包・靭帯・筋肉の炎症や硬さが生じる(関節を守るために硬さや炎症を生じる)

骨盤のゆがみ


痛み悪化(血流悪化、炎症のため痛くなる)


負担がかかることで骨の変形(関節、関節包、靭帯、筋肉、どれも機能せず、骨が対応する)


手術(骨が変形すると治らない)


産後は関節のズレがあり、骨盤のゆがみも大きく出やすいです。


関節のズレが生じてから10年も20年も経ってしまうと、痛みも増え負担が増えると同時に変形が進んでしまいます。


年齢は関係なく、関節のズレや骨盤のゆがみが出てからどのくらい経ったのかが、痛みや変形の度合い影響してしまうのです。


関節のズレを改善するような骨盤矯正を受けられると、安心しますね。

体操・エクササイズで良くならない理由

当記事をご覧のあなたも、産後の体操・エクササイズをしたけど、いまいち腰痛や不調が良くならなかったという経験があるかもしれません。


体操・エクササイズで腰痛や不調がなくなれば嬉しいのですが、実際に多くの方は痛みが良くなりません。


むしろ、私が担当してきたお客様は、体操やエクササイズを頑張りすぎて反対に痛みが増えてしまっている方が多いです。



このようなお客様からは

「なんでこんなに頑張っているのに、痛みが増えてるんだろ」

と悲しい言葉さえ出てきます。



なぜ、体操・エクササイズで良くならないかというと、原因が違うためだと考えています。

体操・エクササイズは「筋肉」を使うため悪化

体操やエクササイズで痛みがなくならず、努力が足りないのかと思い、さらに頑張ると悪化することが多いです。


結論からいいますと、骨盤体操やエクササイズでは「筋肉」を使う動きだから、産後の腰痛や不調が改善しないのです。

産後は筋肉が硬くなり働きにくい状態

産後に腰痛や不調がある場合は、腰痛や不調から守るようにして、骨盤まわりの筋肉が硬くなっている(医学的には防御性収縮といいます)ことが多いです。


この骨盤周りの筋肉が硬くなった状態、いわゆる骨盤のゆがみは、根本原因が関節のズレだと繰り返しお伝えしてきました。


つまり、産後は関節のズレが生じて、結果として筋肉が硬くなってしまい、本来の柔軟性や筋力を発揮できない状態になってしまうのです。


そこで、体操やエクササイズをすると、すでに硬くなっている筋肉に、さらなる負担をかけることになってしまいます。


この負担に耐えられなければ、腰痛や不調が悪化する可能性もあります。

産後の腰痛や不調に対する体操やエクササイズは悪化する危険あり

確かに体操やエクササイズを行うと、骨盤が整ったり筋力も回復したりしそうなイメージがあるかもしれません。


しかしそれは間違いで、体操やエクササイズを頑張るということは、根本原因の関節はズレているまま、硬くなった筋肉にさらに負担をかけて、もともと硬い筋肉をより硬くしてしまうという悪循環に繋がりかねません。


そして恐ろしいことに、体操やエクササイズは、頑張れば頑張るほど悪化してしまいます。

まとめますと、腰痛や不調がある場合は、既に筋肉が守るように硬くなって負担がかかった状態になっています。

そのため、体操やエクササイズをすることで、さらなる負担になってしまう危険があるのです。



体操やエクササイズは、腰痛や不調があるときには行わないことをおすすめします



まずは、産後の腰痛や不調の根本原因である、関節のズレに対する施術で改善させてから、体操やエクササイズをすると安全かつ効果があります

あなたの骨盤のゆがみも間に合います

産後の腰痛や不調があると、骨盤のゆがみが心配という方が多いです。

そんなあなたへ、しっかりと原因を突き止めて、対応することで、まだまだ間に合うということを、当記事でお伝えしたかったです。

骨盤のゆがみは絶対に改善できる2つの理由

・骨盤のゆがみの本当の原因は関節のズレであること
・関節のズレ → 痛み → 骨盤のゆがみの順番で因果関係があること


さらに、骨盤のゆがみに影響を及ぼす可能性のあることや、育児を含めた生活で注意できることについて、網羅的にお伝えしていきました。


私がいるふたば整体院アロマは、AKA(関節運動学的アプローチ)という医学的な技術を使った関節の施術が得意なので、産後の骨盤のゆがみを根本からみて、改善させることができます。


もし、「骨盤矯正」というものを受けるときは、正しい考えかつ、関節の技術をしっかりと習得している場所で受けられることをおすすめします。

一人でも多くの産後ママ様たちが、痛みや不調のないお身体で生活できることを祈っております。

変形性股関節症で手術を考えているあなたへ!まだ間に合う5つの状態

歩くと痛いし、痛み止めも効かない。
もし、もう手術しかないのかな?

諦めそうになっている現在まで、改善するために、ラジオ体操をしたり、筋トレをしたり、運動をしたり頑張った。

それでも股関節の痛みが良くならない上に、明らかな左右差が出て、悪くなっているような気がしている。

もう、手術しかないのかなあと諦めそうになっているあなたへお伝えしたいことがあります。
それは、あなたが手術しかないと思ってしまう状態でも、改善して手術を回避できるということです。

手術を回避して笑顔で歩き回れるために、しっかり説明していきますね。

手術が必要だと思ってしまう5つの状態

手術しかないと思う5つの状態

・歩くと痛くなる
・痛み止めが効かない
・靴下や靴をはけない
・左右で足の長さが違う
・左右の太ももの太さが違う


5つの状態が当てはまるあなたは、手術をしたくないけど手術という言葉が頭にあるかもしれません。

また、5つの状態があると、お医者さんからも手術をすすめられることがあるかもしれません。

なぜ変形性股関節症の手術をするの?

そもそもあなたは、なぜ手術が必要だとお考えでしょうか?

手術しかないかな?と思ってしまう理由

・レントゲンで変形が強かったから
・医師に手術を勧められているから
・早めに手術した方が良さそうだから

どれも当てはまりそうですが、どれも手術をする理由にはならないと、当院は考えています。

あなたが困っていることは、痛みでスムーズに生活ができないことが一番だと思います。


レントゲンで変形があっても、医師に手術を勧められても、もし毎日の生活で痛みがなくスムーズに生活ができていれば手術は全く必要ないのではないでしょうか。

つまり、痛みがなく、毎日の生活がスムーズに問題なくなれば、手術の必要もなくなりますし、病院にさえ行く必要がなくなります

では、「そうはいっても私のこの辛い状態は手術が必要かな?」と先ほど挙げた5つの状態のあなたへ解決策をお伝えします。


ぜひ、しっかりとご覧いただき、改善を目指していければ幸いです。

歩くと痛くなる状態では手術不要

歩くと痛くなるお悩み
・10分くらい歩き続けただけで股関節が痛くなる
・このまま歩けなくなるなら手術しかないかと不安に思う

歩いて痛みが出てしまうと、このまま悪化して歩けなくなったら嫌だなと、弱気になってしまいます。

そんなあなたは、歩くと痛みがでるけど、歩かないともっと悪くなるんじゃないかという不安があるのではないでしょうか。

そんなあなたに最初にお伝えしたいことがあります。

歩いて痛みが出る時は歩かない

歩いて痛みが出る場合は、歩かないでください


その理由は、3つあります。


1つ目は、痛みが出るほど痛みが改善しにくくなるためです。
2つ目は、痛みが出ると痛みを庇って歩くため変形が進むためです。
3つ目は、痛くても歩かないと歩けなくなることはあり得ないためです。

もしあなたが、股関節の痛みがあっても頑張って歩かないといけないと思い、歩かれていましたら驚くことかもしれません。

しかし、痛みを改善して変形を進めないためには大切なことなので、しっかりとお読みください。

痛みが出るほど痛みが改善しにくくなる理由

痛みが出るほど痛みが改善しにくくなる理由は、3つあります。

痛みが出るほど長引く3つの原因

・感作という易反応性(wind up現象)
・炎症の悪化
・痛みを治める下降性疼痛抑制系の低下

感作という易反応性(wind up現象)が痛みを悪化させる

簡単にいうと、弱い刺激でも続くことで、強くて大きな刺激に感じるようになるという反応です。


ヒトの身体は防御機能があります。

例えば、軽く叩かれ続けると、最初は痛くもないのですが徐々に不快な痛みに変わることがあります。


変形性股関節症の股関節の痛みも同じで、歩くと痛みが出る時に歩いてしまうとその痛みが増大していき、痛みが強くなってしまいます。

そのため、痛みが出るような動きは出来るだけ辞めて、身体を痛くないように休めてあげる。

これが、最速で痛みから解放されるためのコツとも言えるのです。

股関節の炎症が痛みを悪化させる

股関節周りの炎症があると、やはり痛みが出ます。


炎症は傷がついているイメージです。
もし、傷がついたら、触ったり動かしたりすると痛みを感じて、治りも遅くなります。

股関節周りの炎症も同じで、炎症がある時に歩くと痛みが増えて、悪化する可能性があります。

股関節の炎症の3つの特徴

股関節の炎症があると自覚的に分かる3つの特徴があります。

股関節の炎症の3つの特徴

・ピンポイントで痛みが分かる
・横向きで寝る時、股関節が痛い側が下だと痛い
・座ったり寝たり動いていない時もなんとなく痛い

もしあなたが股関節の痛みにお悩みで、以上の3つが当てはまりましたら炎症の可能性が高いです。

さらに、股関節周りが炎症している時は簡単にできる3つの対応がオススメです。

股関節の炎症へのおすすめの3つの対応

・湿布を貼ってあげる
・湯船で股関節周りを温めない
・痛みの出る動きを出来るだけ避ける

これら3つを気をつけていただくと、最速2週間以内には炎症が治まり、痛みからも解放されることが多いです。

痛みを治める下降性疼痛抑制系の低下

ヒトの脳からは、痛みを抑制してくれる働き(下降性疼痛抑制系)が備わっています。

しかし、痛みを感じることによって、せっかく出てくれるはずの痛みを抑制してくれる機能が働きにくくなります。


おかしな話に聞こえてしまうかもしれませんが、医学的にも研究は進んでいる分野でもあります。

 痛みを抑える感情  楽しい・好き・笑える・面白い・嬉しい・ワクワク 
 痛みを強める感情 痛い・不快・悲しい・つらい・嫌い・イライラ

痛みを抑える感情と強める感情



細かいメカニズムは省略しますが、感情によって脳の働きは全く変わるのです。

例えば、あなたは痛みを感じていても、このように和らいだ経験はないでしょうか?

痛みが和らいだり感じにくい状況

・楽しくて笑って話している時
・趣味など好きなことをしている時
・楽しいと思える人や好きな人と過ごす時


これらの時は、痛みを抑制してくれる機能が高くなって、痛みを和らげてくれるのです。


これらの反対の方は、要注意です。

痛みを強めてしまう感情や考え

・歩いていると痛みが出てつらい
・歩かないと良くならないと強迫観念がある
・歩かないで筋肉が落ちたら手術になるのか不安

このようなマイナスの感情が、痛みを抑制する機能を働かないようにしてしまい、さらに痛みを感じやすくなるという悪循環になりかねません。


もし、マイナスの感情ばかりだと認識されたあなたは、その瞬間から改善できますので大丈夫です。


当記事をお読みいただいて、認識することが最初の一歩です。

認識して、正しい知識が分かると安心できると思いますので、全力で正しい情報をお伝えしますね。

参考1:小山なつ,(2013),痛みと鎮痛の基礎知識,理学療法学,第40巻,第8号
参考2:森岡周,(2016),疼痛の神経心理学,神経心理学,第32巻,第3号
参考3:仙波恵美子,(2010),ストレスにより痛みが増強するメカニズム,日本緩和医療楽学雑誌


痛みが出ると変形が進むメカニズム

股関節の痛みが出ると、痛みから守ろうとして股関節周りの筋肉が硬くなってくれます(医学的には、防御性収縮という)。


それでもまだ痛みが出てしまい、筋肉の柔軟性がなくなると骨がズレて対応します。

骨がズレても痛みが続くと、最終的に骨が変形して対応しようとします。

そこで、変形性股関節症が完成してしまうのです。


根本原因

股関節の痛み

股関節周りの筋肉が硬くなる(防御性収縮)

股関節周りの関節のズレ


股関節の変形(変形性股関節症)



ざっくりと以上のような流れになります。

変形しないためには、もちろん根本原因の解決が最重要です。

合わせて、歩いて痛みが出るのであれば、痛みが出ない範囲で歩くように修正しなければなりません

痛い時は、歩かなくても歩けなくはならない

結論から言いますと、股関節の痛みを我慢しても歩かないと、このまま歩けなくなってしまうということはありません


むしろ、股関節の痛みを我慢して歩き続けてしまうと、改善が遅くなり歩けなくなりやすいです。

理由は、先ほど説明した通りです。
歩いて痛みが出る場合は、そのまま歩くと痛みが強くなり変形が大きくなりやすいためです。

痛みが出て、筋肉も硬くなり、動きにくくなって、変形すると、歩けなくなるし、最悪手術をする可能性が出てきます。

歩くと痛いけど、歩き続けるというのは百害あって一利無しと言えますね。

今日からは、痛みが出たら歩かないで、痛くない範囲で歩くように用心してください。
その結果、最速で改善します。

痛み止めが効かなくても手術不要

痛み止めが効かないことによるお悩み

・セレコックス、ロキソニン、ボルタレンとあらゆる消炎鎮痛剤を飲んでも効かない。
・注射もしてもらったけど、1日後には元通りに戻ってしまう。
・湿布も薬も効かないからお医者さんに手術しかないといわれて諦めそう。

もしあなたが湿布と薬で股関節の痛みが良くならず、ブロック注射もしてすぐ戻ってしまい、あとは手術しかないと諦めかけていたら、本当にもったいないです。

このような流れで、手術をするしかないとお医者さんから言われていても、まだ解決方法はあります。

病院では炎症を中心に改善する

湿布・薬・ブロック注射は基本的には同じ目的、炎症による痛みに対して使用します。


病院で処方される湿布・薬・ブロック注射は炎症に効くため、股関節の痛みが炎症による痛みなら楽になります。

しかし、湿布・薬・ブロック注射が効かなければ、股関節の痛みが炎症ではないということが確定できます


よくある流れが、湿布・薬・ブロック注射が効かずに痛みが続いている場合に、手術を勧められることです。

ここで、痛みも治らないし、お医者さんが言うなら手術しかないかなと手術をしてしまうのは早過ぎます。


あくまで、湿布・薬・ブロック注射は、炎症に効果ありますので、効果がなくても炎症が関係ない痛みを出していると判断できます。

そして、炎症以外の原因は何があるのかと、前向きにすすめることができるのです。
次は、炎症が関係ない痛みでは、どのような原因が多いのかについてお伝えします。

股関節の痛みは関節由来の痛みが多い

炎症が関係ない股関節の痛みでは、寛骨大腿関節と腰仙関節と仙腸関節と腰椎椎間関節のいずれかの組み合わせが原因であることが多いです。


湿布・薬・ブロック注射して痛みが変わらず手術しかないと諦めそうかもしれませんが、実際は関節の動きにくさを確認して、動きにくい関節を改善できるのです。



医師の治療手段は、湿布・薬・ブロック注射・手術の大きく4つです。

そこに、もう一つ原因から解決できる関節の動きに対する技術(AKA)があり、関節由来の痛みは改善できますので絶対に諦めないでくださいね。

靴下や靴をはけない状態でも手術不要

股関節の曲がりにくさで手術を考えてしまう

・出かける時スムーズに靴下や靴をはけない
・これから出来ないことが増えていきそうで怖い
・ストレッチをしても股関節が曲がるようにならない

靴下や靴をはけないということは、股関節が曲がらない状態です。

これ以上、股関節が曲がらなくならないために、股関節を曲げる練習をしなければとストレッチをすることが多いかと思います。


しかし、これは大きな間違いです。


靴下や靴をはけなくて困っている当記事をご覧いただいているあなたも、ストレッチを続けているかもしれません。


ここで一つ疑問ですが、股関節を曲げるようなストレッチをして、曲がるようになっているでしょうか?


もし、ストレッチをして靴下がはけるようになったとか、痛みがなくなったとか、改善するなら嬉しいのですが、難しいかもしれません。

残念ながら、ストレッチで股関節が曲がるようになった人をわたしは見たことがありません

あなたが、いつの間にか靴下をはくことが大変になっていて、なんとか柔らかくしないとと思いストレッチを始めたとします。

2週間ストレッチを続けてるけど、靴下をはけるようにならなくて、どうすればいいのか悩んでいたら、ストレッチをやめた方が早く良くなることが多いです。

股関節の硬さをストレッチで改善することは出来ない

股関節の痛みがあって、変形性股関節症と診断される場合はストレッチが効果なく、むしろ悪化する可能性もあります


これは、研究もされており、医療現場でも確認されていることです。

     特徴 ストレッチ 
正常 
 ・股関節の痛みなし 
 ・関節内の軌道が正常 
 ・関節周りの組織が正常 
 効果あり 
 変形性股関節症  
 ・股関節の痛みあり 
 ・関節周りの組織が硬い 
 ・関節内の軌道がズレてる 
効果なし
or
悪化

正常の股関節と変形性の股関節との違い



拘縮のある人または拘縮の危険がある人を対象では、ストレッチは、関節の可動性に影響を与えません。

Harvey LA, Katalinic OM, Herbert RD, Moseley AM, Lannin NA, Schurr K. (2017).Stretch for the treatment and prevention of contracture: an abridged republication of a Cochrane Systematic Review.

ストレッチで股関節が柔らかくならない理由

股関節の痛みで受診し、変形性股関節症と診断された方で、靴下や靴がはきにくい方の多くは、股関節が拘縮という状態で硬くなっています

拘縮とは関節周りの靭帯・関節包・筋肉などの組織が硬くなることで、動きの範囲を制限してしまうこと


この拘縮とは、動かないと、つまり、寝たきりだと生じるものとされます。

しかし、生活で動いているにもかかわらず、拘縮になるのが、変形性股関節症の怖いところです。


変形性股関節症の根本は、関節内の軌道がズレる問題があります。

関節内の軌道がズレるということは、動きが正常に出ないということ

動いているのに、関節内の軌道がズレている周りが動けていないとなります。

変形性股関節症で靴下や靴をはけなくなる流れ

関節内の軌道がズレる

関節周りの靭帯・関節包・筋肉などの組織が硬くなる(筋スパズム、拘縮)

関節の動きで痛みが出る

関節が周りの組織が守るように、さらに動かない状態になる(拘縮の完成)

靴下や靴がスムーズにはけない


関節内の軌道のズレが根本原因にあり、守るようにして硬くなって関節動かさないようにしてくれています。


そこで、無理に関節を動かすと、身体がもっと守らないといけないと判断して、より硬くなり、痛みが強くなると変形も悪化する可能性もあります。

まずは、根本原因の「関節内の軌道のズレ」を改善することが大切なことなので、次に詳しく説明します。

関節のズレを調整することが根本の改善

まず、関節のズレとは、レールから少し脱線しているイメージです。

関節のズレを修正することが根本の改善になり、靴下や靴がはけるようになります。



靴下をスムーズにはくためには、股関節が110°以上曲がることが望ましいです。

股関節の曲がる角度は、寛骨大腿関節・腰仙関節・仙腸関節・腰椎椎間関節の動きが合わさった角度です。

 正常の場合  変形性股関節症 
 股関節が曲がる角度  125°〜133° 60°〜100°

股関節の曲がる角度




 寛骨大腿関節  もも付け根の 
 軟部組織 
 腰仙 
関節
仙腸
関節
 腰椎椎 
間関節
合計
 角度 70°23°17°3〜5mm20°125°〜133°

股関節が曲がる角度の内訳

とても細かく感じますが、寛骨大腿関節・腰仙関節・仙腸関節・腰椎椎間関節のどこの動きがどのように動きにくいかを確認して修正することが大切なのです。

根本の原因から改善する流れ

関節内の軌道を修正
(寛骨大腿関節・腰仙関節・仙腸関節・腰椎椎間関節の修正)
股関節全体が連動できるよう調整


痛み軽減・可動範囲拡大

靴や靴下をはきやすくなる

ストレッチ・体操で可動範囲の維持向上

痛み・可動範囲制限の再発予防


以上の流れで、根本からの改善を目指せます。

私が担当させていただいた変形性股関節症で靴や靴下をはけなかった方は、「あれっ最近スムーズにはける!」というように、忘れたように改善しています。

あなたも、まだ大丈夫です。しっかりと関節をリセットしましょう。

左右で足の長さが違くても手術不要

左右差での不安

・ズボンの長さが左右合わない
・どこが変形しているのかが分からず心配
・このままだと綺麗に歩けなくなるのではないか

左右で足の長さが違うとお悩みのあなたは、変形しているからもう治らないと諦めそうになっていないでしょうか。


結論から言うと、左右で足の長さが違う=変形ということは言えません

実際は、左右の足の長さは同じでも、足の長さ以外の原因で左右の差が出てしまうのです。


足の長さが違う原因は、2つが考えられます。

足の長さが違う原因2つ

・構造的脚長差(以下、ほんとうの脚長差)
・機能的脚長差(以下、見せかけの脚長差)

に分けられます。

ほんとうの脚長差はほとんどいない

足の長さを感じている9割以上は見せかけの脚長差です。

まず、1割以内しかいない、ほんとうの脚長差とは、ほんとうに足の長さが違うことです。(図 大腿長、下腿長、下肢長)



大腿部(太もも)や下腿部(ひざ下)の長さがそもそも違います。

もし、ほんとうの脚長差であれば3cm以内の差なら生活には大きな問題はないと言われますが、5cm以上だと骨を伸ばす手術をする必要がでてきます。

見せかけの脚長差は2種類に分かれる

次に、左右の足の長さが違う9割は見せかけの脚長差ですが、これは実際の骨の長さは左右でほぼ差はないのです。(図 大腿長、下腿長、下肢長)


では、実際の骨の長さは左右でほぼ差がないのに、なぜ足の長さに差が出るのでしょうか。


その原因は、大きく2つあります。

見せかけの脚長差の原因2つ

・骨盤の傾きによるもの
・膝の曲がり具合によるもの



1つ目は、骨盤が傾くことで左右の足の長さが変化します。
(図)

左右の大腿骨も下腿骨も長さは同じでも、左右の骨盤で高くなるように傾いている側の足が、短く見えてしまいます


2つ目は、膝が曲がることで左右の足の長さが変化します。
(図)
左右で膝が曲がっている側、つまり伸びきらない膝側の足が短く見えてしまいます

ここで大切なことは、そもそも

・なぜ骨盤が傾いてしまうのか?
・なぜ膝が曲がってしまうのか?



という原因が分からない限り、いくら骨盤矯正やインソールをしても、焼け石に水になりかねません。

次は、その原因について説明しますね。

見せかけの脚長差の2つの原因

なぜ骨盤が傾いたり膝が曲がったりしてしまうのか。

この見せかけの脚長差と言われる状態の根本にある原因は2つあります

見せかけの脚長差の根本原因2つ

・痛み
・関節の動きにくさ


痛みと関節の動きにくさが、なぜ見せかけの脚長差の原因と言えるのかを順番に説明します。

痛みが見せかけの脚長差の原因

見せかけの脚長差の原因でだんとつで多いのは、痛みです。

例えば、歩く時に股関節の痛みがあると、痛みを庇うように歩きます。

特に股関節の痛みを避ける歩き方は、腰が引けることが多いです。


この腰を引く動きによって、骨盤の傾きを作り上げてしまいます

もし、股関節の痛みが数日だけであれば、見せかけの脚長差になることはありません。

しかし、何ヵ月も、歩く時に痛みがあるという状態が続くと腰を引くことが当たり前になり、見せかけの脚長差が完成してしまいます。

関節リセットで痛みの原因を改善

痛み由来の見せかけの脚長差の解決策としましては、歩く時に痛みが出ないようにすることです。

痛みの原因を改善するには、まずは施術が最も大切です。


当院の「関節リセット」は股関節の痛みの原因をしっかりと調整できます(AKAについて,マイオセラピーについて)。


施術により、歩く時に痛みが出ない身体が作れたら、腰を引かずに歩けるため、見せかけの脚長差になりません。

歩く時に痛みが出ないようにするには、股関節の痛みに関係している関節の動きを改善することが大切です。

股関節の痛みがとれることでスムーズに歩けて、結果として見せかけの脚長差がなくなります。

関節の動きにくさが見せかけの脚長差の原因

痛みがなくても関節の動きにくさがあることで、見せかけの脚長差が生じてしまいます。

特に股関節の動きにくさは、膝関節の動きに大きな影響を与えます。

股関節が曲がる時は、膝関節も一緒に曲がります


例えば、しゃがみ込む動きでは、股関節が深く曲がると同時に膝関節も深く曲がります。

そして、立ち上がる動きでは、股関節が伸びていくと同時に膝関節も伸びていきます。
このように、股関節-膝関節は連動し合っています。

もし、あなたの股関節が動きにくかったり、関節のズレがあったりすると、膝関節に負担がかかり膝が硬くなってしまうこともあります。


膝が硬くなると可動範囲が小さくなり、見せかけの脚長差に繋がることも多いのです。

以上から、関節の動きが良くなり、痛みがなくなれば、結果として、見せかけの脚長差という心配がなくなります

ふたば整体院アロマで直接みられる症状

・自身の脚長差の原因を知りたい。
・何cmくらいの脚長差があるか知りたい。
・関節の動きを良くして痛みを改善してほしい。


このような疑問があるあなたは、ふたば整体院アロマにいらしていただけたら嬉しいです。

筋肉が減って太ももが細くなっても手術不要

変形性股関節症の筋肉に関する不安

・ズボンを履くと左右どちらかが緩い
・筋肉が減ってどんどん歩けなくならないか心配
・筋トレはしてるのに痛みや歩きにくさが変わらない


股関節の痛みにお悩みのあなたは、痛い側の太ももが細くなってきた原因を、年齢や運動不足による筋力低下と考えているのではないでしょうか


そして、筋肉を頑張ってつけなければ、痛みも良くならないし歩けるようにもならないと思ってしまう。

もし、このような考えでしたら大きな間違いです。

太ももが細くなる原因はたった1つ

筋力低下して太ももが細くなる原因はたった1つ、痛みです。

なぜ痛みが、筋肉を低下させて足を細くするのかは3つ理由があります。

痛みが筋肉を弱らせる3つの理由

・痛みを避けて動くことで筋肉を使わないため
・脳が嫌がることで筋肉を弱らせてしまうため
・痛みへの防御反応が筋肉を硬くし弱らせてしまうため

痛みを避けて動くことで筋肉を使わず減ってしまう

痛みが続くと、痛みを避けるような動きをして生活します

例えば、歩いていて右側に体重を乗せると右の股関節に痛みが出るとします。

すると、痛みから逃げるために、右足に体重を乗せないよう歩きます

その結果、しっかりと体重を乗せられない右足は、筋肉が正常に働かないため細くなっていきます。

もし、足に体重を乗せても全く痛みがなくなれば、筋肉が正常に使われるようになるため、元通りの太さに戻ります

脳が嫌がることで筋肉を弱らせてしまう

痛みに脳は反応しやすいです。

簡単に説明しますと、痛みは脳の働きを抑えてしまいます


痛みが続くことで、脳の活動的な機能や前向きな機能を弱らせてしまうのです。

その結果、自己治癒能力が下がり、さらに活動量も減り、どんどん筋肉を弱らせてしまいます。

痛みがなくなることで、脳が正常に働くようになるため、結果的に弱くなった筋肉も強くなります。

筋トレして、身体の負担を増やすのではなく、筋肉が弱くなった原因である痛みを改善することが大切です。

痛みへの防御反応が筋肉を硬くし弱らせてしまう

医学的には、筋スパズムと言われる筋肉の硬さがあります。

筋スパズムとは痛みから守るために筋肉が硬くなること


つまり、痛みから守るために筋肉を硬くして、これ以上動かないようにする反応があるのです。

筋肉が硬くなり柔軟性がなくなると、筋肉は正常に働くことが出来ず筋力低下して、どんどん細くなります。

筋スパズムも痛みが原因なので、痛みが取れれば筋肉が正常な硬さに戻り筋力も強く戻ります。

ここまで筋力低下して太ももを細くする3つの原因を説明しましたが、いずれも根本には痛みがあります。

もし、足の太さが左右で違っていて手術をしようか悩まれている場合は、痛みをとることを最初に行うべきです。

痛みの原因は、関節の動きから改善できることが多いので諦める必要はありません。

変形性股関節症は改善するので手術は必要ない

当記事をお読みいただきありがとうございました。

お医者さんから変形性股関節症と言われて、悩み苦しんでいた方を救いたい。そんな想いでお伝えしました。

解決できる5つのお悩み

・歩くと痛くなる
・痛み止めが効かない
・靴下や靴をはけない

・左右で足の長さが違う

・左右の太ももの太さが違う

このような症状で苦しい思いをされているあなたも含め、多くの方は改善します。

手術しかないかと諦めそうだったあなたは、一度ご相談いただけたらと思います。

あなたが自由に快適に歩いてお出かけが出来るために、しっかりと準備をしてお待ちしております。

お身体のこと、症状のこと、気になることがありましたらどのようなことでも、宇都宮市宝木本町にあるふたば整体院アロマへ、是非ご相談いただけたらと思います。

健常人の8割が腰椎椎間板ヘルニア

【宇都宮で腰椎椎間板ヘルニア専門】一般人の8割弱はヘルニア持ち!?

腰椎椎間板ヘルニアの状態では、痛みが出るイメージがあるかもしれません。
しかし実際は、痛みとは関係ないことも多いようです。
その理由の1つとして、痛みも何もない一般人の8割弱に腰椎椎間板ヘルニアの状態がみつかったという研究があります。

ヘルニアなのに痛みが出ない

平成7年の研究(参考文献1)では、痛みがないけどMRI画像をとってみたという研究です。
結論は、痛みがない一般人の76%に腰椎椎間板ヘルニアの状態をみとめられました。
医学的には、この76%のような状態を無症候性ヘルニアということもあります。

参考1:Boos N1, Rieder R, Schade V, Spratt KF, Semmer N, Aebi M,(1995),Volvo Award in clinical sciences. The diagnostic accuracy of magnetic resonance imaging, work perception, and psychosocial factors in identifying symptomatic disc herniations,2613-25

無症候性ヘルニアとは、MRI画像上は腰椎椎間板ヘルニアがあるけど、痛みが全く出ないことをいいます。
つまり、MRI画像で、腰椎椎間板ヘルニアの状態(腰の背骨と背骨の間にある椎間板というクッション内のカタマリが飛び出している状態)があるにも関わらず、全く痛みがないという状態です。

腰椎椎間板ヘルニアでも安心して大丈夫

近年の医学では、腰椎椎間板ヘルニアがあっても痛みは出ないと言われています。
通常は、痛みがあると早く治すために病院へ行きます。
そこでMRI検査をすると、たまたま腰椎椎間板ヘルニアが写っていることがあります。
痛みがない場合も、MRI検査をすると腰椎椎間板ヘルニアが見つかるかもしれません。
しかし、痛みがない場合は、病院に行って検査をしないため腰椎椎間板ヘルニアがあるか分かりません。
以上から、腰椎椎間板ヘルニアがあっても、痛いこともあるし痛くないこともあるため、関係が薄いのではないかと言われています。

ややこしい話に聞こえたかもしれませんが、簡単にいうと白髪みたいなものです。
例えば、頭痛があるときに白髪がみつかったら、白髪のせいで頭痛が出た思わないはずです。
しかし、腰痛があるときに腰椎椎間板ヘルニアがみつかったら、腰椎椎間板ヘルニアのせいで腰痛が出たと思ってきたのです。
頭痛があっても、頭痛がなくても、白髪はあるかもしれません。
腰痛があっても、腰痛がなくても、腰椎椎間板ヘルニアがあるかもしれません。

少し極端な例を出しましたが、ざっくりそんなイメージで安心していただきたいです。
腰椎椎間板ヘルニアという状態に惑わされずに、腰痛の原因をしっかりと突き止めて治していきましょうね。
宇都宮で腰椎椎間板ヘルニアに精通した、ふたば整体院アロマにぜひお気軽にご相談ください!

腰椎椎間板ヘルニアの手術が必要な条件

【宇都宮で腰椎椎間板ヘルニア専門】手術が必要な状態とその方法

腰椎椎間板ヘルニアの手術を考える方の多くは、痛みやしびれです。
痛みやしびれは、手術をする必要がなく、しっかりと治ることが多いです。
しかし、本当に手術が必要な場合もあり、早急に手術をしなければ後遺症が残るケースもあります。

腰椎椎間板ヘルニアで手術をする3つの特徴

力が入らない(運動神経の麻痺症状)
感覚ななくなる(感覚神経の麻痺症状)
尿や便が出ない(馬尾神経の麻痺症状)


この3つの特徴がある場合は、腰椎椎間板ヘルニアの手術に詳しい整形外科医に相談してください。
特に、尿や便が出ないなどのコントロールができない場合は、48時間以内の手術をしないと後遺症が残ることも多いと言われています。
手術は、整形外科医が専門なので受診にて詳しく聞いていただきたいです。

腰椎椎間板ヘルニアの手術方法

Love法

腰から背中の皮膚を切り開き、椎間板(クッション)から飛び出して神経を圧迫している髄核(カタマリ)を取り出す方法です。
直視下で行う手術の方法を、LOVE法といいます。
顕微鏡を使って行う手術の方法をMicroLove法といいます。

MED法(Micro-Endoscopic Discectomy)

内視鏡を使って、飛び出した髄核(カタマリ)を取り出す方法です。

PELD法(Percutaneous Endoscopic Lumbar Discectomy)

直径7mmの微小内視鏡下で飛び出した髄核(カタマリ)を取り出す方法です。

以上のLove法・MED法・PELD法の3つが腰椎椎間板ヘルニアに対する、手術の方法です。
手術の方法は、病院によっても異なりますし、お医者さんによって勧められる手術方法も変わります。本当に必要であれば手術を行わなければなりません。


実際、「腰椎椎間板ヘルニアの手術が必要です」と言われた方の90%以上が、手術は必要ないと、実感しております。
あくまで ①力が入らない(運動神経の麻痺症状) ②感覚ななくなる(感覚神経の麻痺症状)③尿や便が出ない(馬尾神経の麻痺症状) の特徴がある場合に、腰椎椎間板ヘルニアの手術が必要であると考えられますので、至急病院への受診をして検査してもらう必要があります。

腰椎椎間板ヘルニアで坐骨神経痛は出ない

【宇都宮で腰椎椎間板ヘルニア専門】ヘルニアが原因で坐骨神経痛は出ない

腰痛を感じる方で、腰から足にかけて痛みが出るという方は多いです。
坐骨神経痛は、腰~おしりや太ももやふくらはぎにまで、下半身全体に広がっていきます。
坐骨神経痛の原因は、腰椎椎間板ヘルニアではないので、手術で治りませんし、薬や湿布でも治りません。
つまり、病院で行える治療の薬や湿布や手術で坐骨神経痛が治らないので、辛い状態が続いている方も多いです。

坐骨神経痛は、腰椎椎間板ヘルニアと関係なく、筋膜と関節の硬さから生じることが分かってきました。

整形外科で説明されるヘルニアと坐骨神経痛の関係

坐骨神経痛とは、症状名です。
例えば、頭が痛いときは“頭痛“と言い、お腹が痛いときの“腹痛“と言います。
これと同じで、坐骨神経が通っている場所(腰からおしりや太ももやふくらはぎまで)が痛くなる症状を坐骨神経痛と言います。
腰椎椎間板ヘルニアは診断名です。
坐骨神経痛が生じると、まず整形外科に受診して、MRIを撮ると画像に腰椎椎間板ヘルニアが写っていることがあります。
もし腰椎椎間板ヘルニアが写っていると、腰椎椎間板ヘルニアが原因で坐骨神経痛の症状をおこしていると説明されることが多いです。
そうなると、腰椎椎間板ヘルニアを治さないと辛い痛みが取れないのかと不安になり、最終的に手術も視野に入れる方も多いです。

ヘルニアと坐骨神経痛は関係ない

腰椎椎間板ヘルニアで坐骨神経痛が出ることは稀です。
そもそも、腰椎椎間板ヘルニアが原因で坐骨神経痛が出るというのは、動物研究をもとに異所性発火という神経生理学的現象が生じて起こるという考え方からでした。
簡単に異所性発火とは、ヘルニアにより脊髄が圧迫されて、脊髄の電気信号により下半身まで痛みを出すということです。
しかし、最新の医学では、異所性発火という電気信号はないのではないかという疑問が多く、否定的です。

医学的にみるヘルニアが原因で坐骨神経痛が出ない2つの理由

①神経生理学的に神経が圧迫されたら麻痺が生じる
麻痺というのは感じなくなることで、痛みをむしろ感じなくなります。
脊髄という中心にある神経は、手足の抹消にある神経までつながります。
この脊髄という神経は、痛みを感じたり(痛覚神経)、触られているのを感じたり(感覚神経)、動かすことができたり(運動神経)するものです。
脊髄という神経は、電気のコードのようなものだと例えられます。
テレビやドライヤーを想像すると、中心のコンセントから電気信号で本体の画面がついたり機能しだします。
もし、電気コードが圧迫されて途絶えたらどうなるでしょうか?
テレビなら画面がつかなくなりますし、ドライヤーは動かなくなります。
この状態が人体でいう、神経麻痺症状です。
動かなくなったり、感じなくなるのが、電気信号のルールです。
ヘルニアで神経を圧迫されたら痛みを感じるの真逆で、痛みを感じなくなります。

②腰椎椎間板ヘルニアで手術に成功しても坐骨神経痛が残る
本当にヘルニアが原因で痛みが出ているのであれば、ヘルニアを取り除けば痛みが治ります。
そのための治療は手術です。
残念ながら、手術でヘルニアを取り除いても、坐骨神経痛が残るケースは多く、手術前より辛くなることもあります。
お医者さんに痛みが残ると訴えても、構造的にヘルニアは除去されたので手術は成功していますと言われてしまい落ち込んでいる方を沢山みてきました。

諸外国の医学では、腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の無関係さを指摘されることも増えてきました。
日本は、画像としてMRIを撮って、腰椎椎間板ヘルニアがあるから痛みが出ていると短絡的に結びつけるような1980年代と同じことを続けているように感じます。
最新の医学情報から、最速で改善できますよう、ひとりでも多くの方のお力になりたいです!
しっかりと解決に向けてみされていただきたいので、お気軽にご相談ください。

ヘルニアって何?

【宇都宮で腰椎椎間板ヘルニア専門】ヘルニアってなに?

腰椎椎間板ヘルニアとは、ヘルニアと呼ばれることもあり、よく聞く言葉です。
腰椎椎間板ヘルニアはどのようなイメージでしょうか?
・年齢とともに生じる病気
・手術をしなければ治らない病気
・痛みとしびれが生じる病気
・諦めるしかない重大な病気

このようなイメージをお持ちかもしれないですが、医学的にはどれも間違いです。
腰椎椎間板ヘルニアは怖くない病気で、安心して大丈夫なことが多いです。
当記事とは、そもそも腰椎椎間板ヘルニアってどのような状態なのかについてお伝えします。

そもそも腰椎椎間板ヘルニアってなにか?

腰椎:背骨の一番下の5つの骨のこと
椎間板:背骨の間にあるクッションのこと
ヘルニア:正しい場所から飛び出すこと


つまり、腰椎椎間板ヘルニアとは、背骨の一番下の5つの骨の間にあるクッションが飛び出すことです。
少し細かいですが、椎間板(クッション)の中にある髄核(カタマリ)が飛び出します。

あくまでも、腰椎椎間板ヘルニアとは状態をあらわす病名で、坐骨神経痛のような症状名とイコールではありません(ヘルニアで坐骨神経痛が出ない理由について)。
したがって、腰椎椎間板ヘルニアの状態は、MRI検査による画像ではっきりと分かります。

腰椎椎間板ヘルニアに対する治療

腰椎椎間板ヘルニアの手術は、 椎間板(クッション)の中から飛び出した髄核(カタマリ)を取り除くものです。
この理由は、飛び出した髄核 (カタマリ) が脊髄(神経)を圧迫して、恐ろしい悪さをするという考えのためです。
(ヘルニアで手術が必要な特徴について)

しかし、近年の医学では腰椎椎間板ヘルニアがあっても(画像上、 飛び出した髄核 (カタマリ) が脊髄(神経)を圧迫している状態が写っていても )手術をしないで経過を見る治療、いわゆる保存療法が主流となりつつあります(腰椎椎間板ヘルニアでも安心できる理由について)。

宇都宮のふたば整体院アロマには、腰椎椎間板ヘルニアと言われ、もうどうしようもないと諦めそうだという方や手術をしなければいけないのか絶望を感じるという方が来院されています。
もちろん、腰椎椎間板ヘルニアと言われても手術をしっかりと回避できているので、お気軽にご相談ください。

坐骨神経痛

【宇都宮で坐骨神経痛専門】最速で改善する施術|薬・湿布では変わらないあなたへ

・右の腰・おしりから太ももの外側が痛くて、ジンジンしびれる。
・病院でレントゲン撮って、薬・湿布では変わらない場合はどうすればいいの?

当記事は、このようなお悩みを解決するような施術方法をお伝えします。

坐骨神経痛の原因は関節-筋肉-血流にあった

坐骨神経痛の場所

坐骨神経痛は、おしり・腰から太もも、ひどい場合はひざ下から足までが痛み・しびれに襲われる症状です。

なんとなく、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症で坐骨神経痛が出てしまうイメージの方もいらっしゃるかと思いますが、最近の医学では否定的になっています。

ぜひ“腰椎椎間板ヘルニアで痛み・しびれが出ない4つの理由”と“脊柱管狭窄症に手術がいらない理由と改善方法”についても合わせてご覧下さい。

では、最近の医学では、坐骨神経痛の原因はどのようなものだと分かってきたのでしょうか?

坐骨神経痛の原因は、MRI画像やレントゲン画像で診断される腰椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症のようなものではなく、画像では分からず直接触って確認できる“関節の動き・筋肉の硬さ・血流の問題”だと分かってきました。

坐骨神経痛が生じるまでの流れ

坐骨神経痛の原因は“関節の動き・筋肉の硬さ・血流の問題”だとお伝えしました。

具体的に、どのような経過をたどり症状悪化に繋がっていくのでしょうか。

①関節の動きにくさ
②筋肉の硬さ
③血流の問題

①→③の順番で、お身体が変化することで坐骨神経痛が生じることが多いです。

関節の動きにくさが出ることが元凶

坐骨神経痛の症状で元凶となる関節は、2つあります。

・腰仙関節(腰椎5番ー仙骨)
・腰椎椎間関節(腰椎1番ー腰椎5番)

「えっ!腰仙関節ってなに?股関節ならまだ分かるけど。」

このように初めて聞いたというのは普通なくらい、聞きなじみのない関節です。

さらに関節といっても、難しいご自身では動かせない場所の動きにくさが出てしまうことが厄介なのです。

実は、腰仙関節・腰椎椎間関節の動きはとても大切で、全身の関節の要といっても過言ではありません。

特に、腰仙関節・腰椎椎間関節の動きにくさが出ると坐骨神経痛の症状を出しやすい筋肉が硬くなってしまいます。

筋肉の硬さが坐骨神経痛の症状を悪化させる

元凶は、腰仙関節・腰椎椎間関節の動きにくさですが、その結果として中殿筋・小殿筋というおしりの筋肉が硬くなってくれます。

イメージは、腰仙関節・腰椎椎間関節の重要な関節が動きにくくなり上手く働けないのを守るために、中殿筋ー小殿筋が硬くなってくれるという繋がりです。

中殿筋ー小殿筋は、踏ん張る時や座る時も働く筋肉なので、もし硬くなってしまうと、踏ん張る時や座る時に痛みや頼りなさを感じてしまうことも多いです。

この中殿筋ー小殿筋が硬くなって働きにくくなると、筋肉・血流の繋がりで太もも〜ひざ下〜足まで痛み・しびれが出てしまいます。

血流の問題で痛み・しびれ・冷えが生じる

ここまでをさっくりまとめますと、坐骨神経痛は関節(腰仙関節・腰椎椎間関節)の動きにくさが元凶。

関節(腰仙関節・腰椎椎間関節)の動きにくさから身体を守るように、筋肉(中殿筋ー小殿筋)が硬くなる。

筋肉(中殿筋ー小殿筋)が硬くなると、おしり〜太もも〜ひざ下〜足まで血流が悪くなり、結果として、痛み・しびれ・冷えなどの症状を引き起こします。

つまり、痛み・しびれ・冷えは、結果として血流が悪くなることで生じますが、元凶である関節の動き・筋肉の硬さを改善することが大切です。

坐骨神経痛を改善する3ステップ

元凶である関節(腰仙関節・腰椎椎間関節)をしっかりと動かすことが最重要です。

動きにくかった関節が動いてくると、関節が動きにくくて守ろうとして硬くなっていた筋肉(中殿筋ー小殿筋)が守る必要がなくなり緩まってくれます。

驚くことに、関節が動けば筋肉は勝手に緩まってくれる。

そして、筋肉が緩まるので血流が改善させれ、症状が良くなってしまう。

1ステップ:関節の動きが出る
2ステップ;筋肉が緩まる
3ステップ:血流が改善される

もちろん、関節の動きが出ても、筋肉の硬さが強すぎる場合は、直接緩めるという合わせ技も必要です。

しかし、多くが、3ステップの経過を踏んで改善してしまいます。

当院は、1ステップの関節の動きを出す時にAKA(関節運動学アプローチ)を使用し、2ステップの筋肉の硬さを緩める時にマイオセラピーを使用し、3ステップの血流改善の時にリンパドレナージュを使用します。

【坐骨神経痛】最速で改善する施術|まとめ

おしりから太ももがしびれる・痛いといった、坐骨神経痛の症状でお悩みの方は多いです。

「今まで、薬・湿布で様子見てたけど変わらない。」このようなあなたも、早く楽になりましょう!

整形外科・病院・整骨院では分からなかった根本原因から解消できればと思います。

関節ー筋肉ー神経の繋がりをしっかりと手で確認できれば、改善するのが坐骨神経痛なので、ぜひ当院へご相談ください。

当院は、医学に基づいた方法を整体に落とし込み、坐骨神経痛でお悩みの方に喜んでいただいております。

一人でも多くの方が自由に毎日を過ごせますように、お待ちしております。

胸髄症

【宇都宮で胸髄症の専門】歩きにくい・しびれる・足が痛い|胸髄症の手術が必要ない症状

  • 歩くことが大変になった
  • 足もしびれることが増えた
  • 足の痛みを強く感じる時がある

このような症状は、手術が不要で改善します。

胸髄症に手術はいらない

胸髄症に手術はいらない
胸髄症に手術は不要

歩きにくい・足がしびれる・足が痛いなどの症状で病院を受診。
MRI画像を撮ると、胸髄12番が圧迫されており、『手術が必要な状態ですね。』と言われる。
歩くのも、痛み・しびれも辛いので手術をしてもらう。
「あれっ?手術したのに、歩きにくさ・足のしびれ・足の痛みが残ってる」と不安になり医師に聞くと、
『胸髄という神経が圧迫されて、痛んでしまうと元に戻りにくい』と言われる。


これは、病院ではよくある話で、私が理学療法士として病院勤務の時代はよく経験していました。

とても悔しかった事を覚えています。
まず、胸髄症と言われて、まだ手術をしていない方も、手術をしてしまって症状が残る方も、諦めないでいただきたいです。

痛み・しびれの症状では、基本的に手術が不要です。

手術ではない方法で、痛み・しびれが改善して、歩きにくさも気にならなくなっていきますのでご安心ください。

胸髄症で手術な必要な症状

歩きにくい・足が痛い・足がしびれるの症状では、胸髄症の手術が不要のことが多いです。

胸髄症は全て手術が不要なのかというと、手術が必要な症状もあります

当たり前のように聞こえるかもしれませんが、手術が必要な症状は、神経症状を伴う症状です。


胸椎を通る脊髄(胸髄)という神経が圧迫されることを胸髄症と言います。

しかし、多くの方が本当の神経症状と神経は関係ない症状とが、ごちゃごちゃになっているため、不要な手術が行われ続けている状態なのです。

手術が必要な本当の神経症状

手術が必要な本当の神経症状

・足が動かない(運動麻痺)

・足の感覚がない(感覚麻痺)

・おしっこや便が出ない(膀胱直腸障害)

※しびれは、神経症状(感覚麻痺に分類)と言われるものもあります。しかし、ほとんどのしびれは、感覚麻痺ではなく痛みに分類されるしびれ感が多いため、問題ないことがほとんどです。

もし、足に力が入らなくて動かないなら、運動麻痺が疑えます。

そして、足を触っても感覚が分からないなら、感覚麻痺も考えられます。

緊急で手術が必要な場合もあるのが、おしっこや便が出ない症状です。

運動麻痺・感覚麻痺・膀胱直腸障害の症状がみられると、大変危険な状態と言えますので、すぐに病院受診が必要です

しかし、あくまでも痛み・しびれは神経症状とは言えずに、MRI画像で写り込んでも問題なく改善する事が多いため、ご安心ください。

実は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症でも、脊髄(神経)を圧迫されて同じような症状が出ると言われています。

しかし、胸髄症と椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症では、痛み・しびれが出ないことが分かってきており、痛み・しびれが出ないメカニズムは同じです。

椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の記事で、痛み・しびれが出ない理由をしっかりと説明したので、是非ご覧下さい。

腰椎椎間板ヘルニア⑤|神経圧迫で痛みが出ない理由
脊柱管狭窄症②|痛み・しびれが出ない理由①

胸髄症の改善可能な3つの症状

歩くことが大変になった
足もしびれることが増えた
足の痛みを強く感じる時がある

最初にお伝えした、これら3つの症状は、改善可能です。

もし、MRI画像で胸髄の圧迫が写っていると、不安になり怖くなるかと思います。

腰椎椎間板ヘルニアで痛み・しびれが出ない4つの理由でもお伝えしましたが、最新の研究では、MRI画像での圧迫が痛み・しびれと関係が薄いことも言われる事が増えてきました。

では、胸髄の神経が圧迫されて痛み・しびれが出ているのでなければ、何が原因なのでしょうか?

原因は、関節ー筋肉の繋がりです。

関節と筋肉の問題を解決することが、唯一の痛み・しびれを改善する根本改善になりうるため、しっかりとお伝えします。

胸髄症を根本改善する方法

関節ー筋肉の繋がりが痛み・しびれを出すと言いましたが、具体的な流れは以下の通りです。

胸髄症の根本原因から結果の症状まで

胸椎・腰椎の関節が動きにくい

腰の痛みが出る

腰〜おしり・足の筋肉が硬くなる

腰から足の血流が悪くなる

腰から足のしびれが生じる

胸髄症によって出ていたと思われていた症状は、実は、関節の動きにくさが元凶だったのです。

胸椎・腰椎の関節が正常の軌道通りに動くようになれば、痛みもしびれも出なくなり、根本から改善できます。

当院での根本原因への関節アプローチは、AKA(関節運動学的アプローチ)という医師・理学療法士が開発した治療技術を整体に落とし込んで使用しています。

もし、胸髄症と言われて、足の痛み・足のしびれ・歩きにくさがあるけど、手術を回避できたらしたいと思っているあなた、ぜひ一度お電話での相談をしていただければ、症状を把握してお答えできるかと思います。

どんな些細な事でも当院を頼っていただければ嬉しいです。

歩きにくい・しびれる・足が痛い|胸髄症の手術が必要ない症状:まとめ

もし、歩きにくい・しびれる・足が痛いという症状では、胸髄症による症状とはいえません

そのため、せっかく手術をしても、歩きにくい・しびれる・足が痛いという症状が改善しないことも多いのです。

しかし、足が動かない(運動麻痺)・足の感覚が分からない(感覚麻痺)・おしっこや便が出ない(膀胱直腸障害)という症状では、手術が必要なことがあり、病院受診が必要です。

足が動かない(運動麻痺)・足の感覚が分からない(感覚麻痺)・おしっこや便が出ない(膀胱直腸障害)という症状ではなく、歩きにくい・しびれる・足が痛いという症状の元凶は、関節の動きにくさなので、当院でしっかりと改善できます

必要のない手術は回避して、健康で自由にお出かけができるような生活を目指して改善していきましょうね!

腰椎分離症

【宇都宮で腰椎分離症専門】腰の痛みの原因にならない理由と改善方法

腰が痛くて、動くのも辛い状態ですと、整形外科に受診するという流れが一般的です。

そこで、レントゲン画像・CT画像・MRI画像を撮り、「腰椎分離症ですね。腰痛の原因かもしれません。」と診断される。

結論から言うと、腰椎分離症は腰痛の原因になりません
正確には、一般の成人では、腰椎分離症が腰痛の原因にはならないことが多いということです。

腰痛と画像診断の関係はうすい

腰痛があると、整形外科へ受診をしてレントゲン画像・CT画像・MRI画像を撮る。
そこで、腰椎分離症があると「これが原因ですね。」と言われてしまう流れが多いです。

もし、腰痛がない方が、レントゲン画像・CT画像・MRI画像を撮るとどうなるのか?
通常は、腰痛をはじめとした痛みがあるから病院へ受診して、画像の検査をしてもらいます。

もし、腰痛が全くない方が画像の検査をするとどうなるのかを調べた研究があります。
2009年の研究では、CT画像を撮ると、腰痛と関係なく5,9%の腰椎分離症が見つかったとあります。

これは、日本整形外科学会が発表している、一般人の約5%が腰椎分離症という数字とほぼ同じです。

ただ明らかな間違いは、日本整形外科学会をはじめ、腰椎分離症が腰痛の原因のようなニュアンスで伝えていますが、実際は、腰痛関係なく一般人の5%に腰椎分離症があり、腰痛の原因とは言えないということです。

一昔前は、コーヒーを飲むとガンになると言われた時期がありました。これは、ガンになった人の習慣をみるとコーヒーを飲む方が多かったからです。しかし実際は、コーヒーとガンとは関係がないことが明らかにされ、むしろ、適度なコーヒー摂取はお身体に良いことが分かってきました。ではなぜコーヒーを飲む人にガンが多いという研究が出ていたのでしょうか?それは、“たばこ”を吸う方はコーヒーを飲む割合も高いため、ガンになった人の習慣を調べると、たまたまコーヒーが上げられたのです。つまり、実際にガンと関係が深いものは、“たばこ”でした。

ガンとコーヒーと“たばこ”の関係と同様に、腰痛と腰椎分離症は、関係が薄くても繫げて説明をされてしまいます。

多くの研究でも、腰痛と腰椎分離症の関係の薄さは言われていますが、その一例を以下に挙げます。

結論:脊椎分離症の観察と腰痛の発生との間に有意な関連性は見られなかったことから、この状態は一般集団における腰痛の主な原因ではないように思われます(参考1)。

参考1:Kalichman L, Kim DH, Li L et al : Spondylolysis and spondylolisthesis : prevalence and association with low back pain in the adult community-based population. Spine 34 : 199-205,2009

学生は腰椎分離症が腰痛の原因になる

先ほど、腰椎分離症は、腰痛の原因にならないとお伝えしましたが、発育期の学生は例外です。

そのため、もし成人以上で50代〜70代の方が腰椎分離症の診断を受けましたら、腰痛の原因にならないことが多いため安心して大丈夫です。

しかし、発育期の10代のスポーツしている学生は、腰痛の原因になりうるため、注意が必要です。
注意が必要って言われても、何を見ればいいのか分からないと思いますので、しっかりとお伝えしていきます。

腰椎分離症で出る3つの症状

スポーツしている学生の腰痛は、腰椎分離症が原因の1つとして多いです。

分離症などの異常が高校や大学のフットボール選手の腰痛の最も重要な危険因子であり、椎間板の狭窄や脊椎の不安定性も腰痛の重大な危険因子であることを示唆している(参考2)。

参考2:Jun Iwamoto , Hitoshi Abe, Yasunori Tsukimura, Koichi Wakano: Relationship between radiographic abnormalities of lumbar spine and incidence of low back pain in high school and college football players: a prospective study,2004



腰椎分離症が原因でほんとうに出る症状は3つあるため、順番にお伝えします。

・画像で骨の分離が明らか
・背中の出っ張りを押すと激痛
・背中を反らす時に骨盤の反りが大きい


腰椎分離症は、画像にて明らかに分かります。
特に、CT画像が有用といわれ、どのような時期(初期・進行期・終末期)にあるのかを確認します。

また、棘突起という背中の出っ張りがあります。
例えば、腰椎5番が腰椎分離症であれば、腰椎5番の棘突起という背中の出っ張りを押すと、強い痛みを感じます。
反対に、腰椎5番の棘突起を押しても痛みがなければ、腰椎5番が腰椎分離症のせいで痛みが出ている可能性が低いと言えます。

さらに、身体メカニズムでは、腰椎分離症の上下(上:胸椎椎間関節、下:腰仙関節)の関節の動きにくさがあります。
腰椎分離症の上下の関節は、動作と触診で把握できます。
当院では、AKA(関節運動学的アプローチ)を使用して、詳細な関節の動きまで確認して、原因究明を目指します。

【腰椎分離症】は腰の痛みの原因にならない|まとめ

腰痛がつらくて病院へ行くと、腰椎分離症が原因かもしれませんと言われても、安心していただきたいことがあります。

まず、腰椎分離症と言われたあなたが学生の成長期ではなく、成人して年齢を重ねているなら、腰椎分離症が原因で腰痛になる可能性は少ないと思っていただいて大丈夫です。

もし、本当に腰椎分離症なら、はじめにCT画像で初期・進行期・終末期のどの時期かを確認します。

病院では、このままコルセットを処方されて、湿布・薬で様子見てくださいと言われることが多いです。
この後が重要なので、もし病院で見てもらえなかったら、当院がしっかりとお力になれます。

この後の流れは、お身体の反る動きを確認・背中の出っ張り(棘突起)を押したら痛いか確認・その他お身体の連動を確認して原因究明。

従来は、運動・体操・ストレッチをするリハビリが主流でしたが、原因から改善する最速の方法は、関節の動きに基づいた施術と同時に全身の動きを正常化することです。

当院では、AKA(関節運動学アプローチ)という技術を使用します。

AKAの技術では、腰椎分離症が原因で腰痛になった方はもちろん、本当は腰椎分離症が関係ないけど腰椎分離症が原因だと言われてしまった方にも、腰痛のほんとうの原因を見つけられます。

腰椎分離症と言われて、薬・湿布・コルセットで良くならなかった方は、ご相談ください。
しっかりとお力になれますよう、準備してお待ちしております。


腰椎すべり症

【宇都宮で腰椎すべり症専門】腰から足の痛み・しびれは手術を回避できる

腰椎すべり症と言われても手術がいらない2つの特徴

腰から足の痛みが辛くて病院へ行くと、レントゲンやMRIを撮ってもらいます。

お医者さんから、「腰椎すべり症が原因なので手術しましょう。」と言われますが、実際は手術をする必要がないことが多いです。

手術をする必要がない特徴は、2つあります。

・腰から足の痛み、しびれがある場合
・痛み、しびれは、動きは時間帯で変化する


つまり、痛み・しびれの症状があり、動き始めで痛いなど動きや時間帯によって変化する場合は、手術をせずに改善する可能性が高いです

反対に、手術が必要な症状の特徴もあります。

手術が必要な特徴は、腰椎すべり症の状態から紐解くことができるため、そもそも腰椎すべり症がどのような病気でどのような症状が出るはずなのかをお伝えしますね。

腰椎すべり症はどのような状態でどのような症状が出るのか

腰椎すべり症は3つの神経症状が出る
引用:標準整形外科学より改変して掲載

上の画像は、左が前(お腹側)・右が後ろ(背中側)・上が頭側・下が足側です。

よく見ると腰椎5番に対して腰椎4番が前(腹側)にすべっています。
お医者さんからは、第4腰椎すべり症という診断がつけられる状態です。

もう少し詳しく画像を見ると、腰椎の後ろに白色の太い線が通っており、この白色の太い線は脊髄という、大切な神経があります。
腰椎4番と腰椎5番の間が狭くなり、後ろの脊髄も黒くなりつぶれている状態になっています。

このように、腰椎すべり症では、後ろの神経がつぶれてしまう状態になり、いわゆる「神経症状」と言われる症状が出ます。

腰椎すべり症では3つの神経症状が出る

・足に力が入らない(運動神経の損傷)
・足を触られている感覚が分からない(感覚神経の損傷)
・おしっこが出にくい、漏れてしまう(馬尾神経の損傷)


腰椎すべり症の病態から考えられる3つの症状は、まず足に力が入らず、次に足を触られている感覚がなかったり、おしっこが出にくかったりします。

まず、足に力が入らない症状が出るのですが、これも理由はあります。

もう一度、先ほどの画像の赤丸の部分をご覧いただきます。

腰椎4番と腰椎5番の間の脊髄の前側が圧迫されて、黒くなっています。
脊髄の前側は、運動神経が通っているため、まず運動が障害されます。

つまり、つま先が上がらないとか膝が伸びにくいとか、動きが制限されてしまう運動麻痺が起こるのです。
足に力が入らないという運動麻痺が生じ、さらに重度では、触られた感覚がない感覚麻痺とおしっこがコントロールできない膀胱直腸障害になります。

運動麻痺・感覚麻痺・膀胱直腸障害の3つの症状は、確実に神経症状で、手術が必要な可能性が高い状態です。

反対に、もし運動麻痺・感覚麻痺・膀胱直腸障害の3つの症状が1つも出ていなければ、手術をする必要がないと言えそうです。

腰椎すべり症の3つの種類

・先天性すべり症
・分離性脊椎すべり症
・変性脊椎すべり症


標準整形外科学によると、上記3つのすべり症が重大だとされます。
特に、先天性すべり症は、成長とともに進行し、思春期で急激に増悪する例が多く、経過観察が必須。

結論、腰椎すべり症の3つの種類において、気をつけるべき症状は馬尾神経症状と運動麻痺と感覚麻痺の3つです。
これ以外の、教科書に書かれていたりお医者さんから言われたりする“痛み・しびれ”は、腰椎すべり症と関係なく改善することが多いです。

腰椎すべり症の元凶から考えられる改善方法

腰椎すべり症の改善方法
腰椎すべり症の好発部位:腰椎4番・5番

腰椎すべり症と言われても、“痛み・しびれ”の症状は改善することが多いです。
特に、腰痛と下肢痛・しびれ感が出ていることが多いですが、その原因は、関節内の動きと関節周囲の筋肉・血流です。

腰椎すべり症は、腰椎4番-5番のズレが多いですが、この元凶は、腰椎4番-5番の周りの関節であると言えます。

特に、腰椎5番-仙骨の関節と腰椎1番-2番の関節の動きにくさが原因で、動ける腰椎4番-5番が代わりに頑張ってくれてズレてしまうという流れがみられます。

この場合、腰椎すべり症の腰椎4番-5番は悪くなくて、むしろ周りの動かないやつ(腰椎5番-仙骨の関節と腰椎1番-2番の関節)の代わりに頑張ってくれる、とても働きものなのです。

腰椎すべり症の根本からの改善は、腰椎すべり症になった腰椎4番-5番をどうにかする前に、その周りの腰椎5番-仙骨の関節と腰椎1番-2番の関節の動きをしっかりと出すことが根本解決に繋がると考えられます。

腰椎すべり症は、関節だけではなく、その周りの筋肉・筋膜・神経の繋がりも診ながら施術をする必要があるため、単純ではありませんが、“痛み・しびれ”の症状は改善できることが多いのは嬉しいことだと思います。

【腰椎すべり症】腰から足の痛み・しびれは手術を回避できる|まとめ

腰痛・おしりの痛み・太ももの痛み、あるいはシビレ感があり、お医者さんから“腰椎すべり症があるからでしょうね”と言われると、もうスッキリは治らないのかな?と諦めそうになるかもしれません。

本当に手術が必要な症状は、3つだけで、足が動かない運動麻痺・触られた感覚が分からない感覚麻痺・おしっこのコントロールが出来ない膀胱直腸障害だけです。

もし、腰椎すべり症と言われても、“痛み・しびれ”の症状であれば改善する可能性が高く、まだまだ諦めなくて大丈夫です。

しっかりと改善できるような施術を提供できますよう、準備してお待ちしております。
どのような些細なことでもお話しいただき、1つ1つ解決して自由な毎日に戻りましょうね!