先天性股関節脱臼

【宇都宮で先天性股関節脱臼の専門】先天性股関節脱臼の原因から改善方法

先天性股関節脱臼とは、赤ちゃんのころに股関節が脱臼してしまうことです。
日本では、1000人に1人~3人くらいの割合で生じると言われています。
先天性というと生まれつきの印象を受けますが、乳児期になんらかの原因で発症します。
また、統計では男児より女児の方が発症しやすく、5~7倍も多いです。

先天性股関節脱臼になる5つの原因

先天性股関節脱臼に関しては、いくつかの原因が絡み合っているとされています。
現在、天性股関節脱臼になりやすい原因は5つと言われています。

①生まれる前の子宮内の姿勢

骨盤位(逆子)の場合は、子宮内の股関節の位置によって脱臼しやすいと言われています。
多くの胎児は途中まで骨盤位(逆子)でも、最終的に正常の位置になることも多いです。

②性別

女の子が多く、89%が女児に発症(2018年発行の日本義肢装具学会誌)と性別差があります。
女の子は、男の子に比べる関節のまわりの靭帯をふくめた組織がやわらかいことも原因かもしれません。

③遺伝

家族で股関節の脱臼がある場合は、なりやすいです。
特に、二親等以内(祖父母の代まで)の場合は、発生率に影響を与えます。

④生まれた季節

冬生まれの方に、股関節の脱臼は多いとされています。
10月~3月に生まれた方は4月~9月に生まれた方よりも、2~3倍も先天性股関節脱臼になっているようです。

⑤生活での股関節の位置

・抱っこ紐ではM字開脚ができないと脱臼しやすい
・向き癖がある場合は、向きやすい方向の逆側の股関節が脱臼しやすい
・股関節を無理やり伸ばされるようなことがあると脱臼しやすい

つまり、股関節が内転+伸展の方向(内側に入りながら伸ばされる方向)になると共通して脱臼しやすいと言えます。

先天性股関節脱臼に対する整体

過去に先天性股関節脱臼があると、股関節の痛みは仕方ないと言われたり最後は手術しかないと言われたりすることがあります。
しかし、先天性股関節脱臼の既往があってもしっかりとした対応をすることで、今ある股関節の痛みは改善して、生涯ご自身のお身体で生活できます。

股関節の痛みを改善するためには、骨盤と背骨と肋骨など股関節以外の関節・筋膜を調整することが大切です。
自分では動かせない関節・筋膜は、気づかないうちに動きにくくなったり障害されたりすることも多いです。
バキバキと無理な動きや勢いをつけた治療ではなく、1つ1つの動きを手でしっかりと確認しながら施術していきます。
先天性股関節脱臼が過去にあり股関節の痛みでお悩みの方は、どのような些細なことでもお気軽にご相談ください。