
【宇都宮で膝の痛み専門】膝の水を手で抜く|注射をしないで治す方法
・膝に溜まった水を病院では注射で抜いてもらっている。
・注射で抜いてすぐに水が溜まってしまうのはどうすればいいの?
当記事は、このようなお悩みを解決します。
膝の水を最速で改善するのは手で抜くこと
結論からお伝えすると、膝の水を抜き再発させないためには、注射器ではなく“手”で抜くしかありません。
注射器は、ブスッと刺して皮膚・筋肉・滑膜を傷つけながらも水を瞬時に抜く方法です。
手は、水を吸収される場所に誘導して、散らしていける方法です。
瞬時の改善度合いはもちろん注射が一番ですが、再発しやすく長期的に見ると悪化している方も多くみられます。
膝の水を根本的かつ持続的に改善するのは、手で抜くことが重要です。
膝に水が溜まるたった1つの理由
そもそもなぜ、膝に水が溜まるのでしょうか?
結論、「炎症を冷やすために水が出てくれる」という理由です。
膝のまわりの組織で関節上包という袋があります。

関節上包は、膝のお皿の真上にあり、炎症を起こすことが多い場所です。
一番多いのが、関節上包を冷やそうとして水がジャブジャブ溜まってくれます。
ここで膝の水を最速で改善するポイントが、2つあります。
・なぜ関節上包が炎症を起こしてしまうのか?
・どのようにして関節上包を正常に戻すのか?
順番にお伝えします。
膝に水が溜まる原因の8割は腰が関係
膝に水が溜まる場所は、関節上包というお皿の上の袋です。
関節上包が炎症を起こして、冷やすために水が出てくれるのですが、そもそもなぜ関節上包が炎症を起こしてしまうのでしょうか?
それは、8割が腰の動きにくさ・2割が足首の動きにくさが、関節上包が炎症を起こす原因です。
歩き・床に座る動き・しゃがむ動き・階段の昇り降り・車の乗り降りなど膝が曲がる動きを思い出すと、必ず腰も一緒に曲がります。
歩く時は膝が曲がると腰も曲がりますし、しゃがむ時も膝が深く曲がりながら腰も深く曲がります。
このように、膝と腰は、運命共同体とでも言えそうな、セットで動く関係です。
膝と腰はセットで動くため、例えば、100の負担がかかった時は、膝と腰で分散できるはずです。
しかし、腰の動きにくさがある時は、腰が20しか頑張れないせいで膝が80も頑張らなければなりません。
膝の痛み・膝に水が溜まってしまう場合は、根本的に改善するには、膝だけではなく必ず腰の動きも見なければなりません。
腰の動きと言っても、股関節ー骨盤ー腰椎の背骨が連動して動きます。

腰の細かい関節は、正しい軌道が出ているかなども重要なため、ぜひ私たちにお任せください。
当院は、AKA(関節運動学的アプローチ)という医師・理学療法士が開発した関節治療を整体に落とし込んで応用しております。
話を戻しますと、膝の水が溜まってしまった場合は、膝だけではなく腰も必ず見るべきポイントです。
膝の水を手で抜く方法
膝の水を手で抜く上で、先ほどお伝えした腰の動きを改善することは必須です。
せっかく膝の水を抜こうとしても、腰の動きにくさのせいで、膝に負担がかかると、結局は膝に炎症を起こして再発するのがオチだからです。
腰の動きを改善したとして、膝の水は手でどのように抜くのかをお伝えします。

膝の水は、正式には“滑液”と呼ばれる潤滑液です。
この滑液は、軟骨への唯一の栄養供給になりますし、膝のクッション・円滑性にもなっており、なくてはならない存在です。
しかし、水が溜まるほどジャブジャブ出ている時は、反対に軟骨をとかす成分が出てしまい、膝の変形を早めてしまうと言われています。
水の正体“滑液”は、どのように出過ぎたり調整されるのか?
滑液は、関節上包という袋の中に存在するのですが、関節上包の状態によって滑液の出る量が決まると言えます。
関節上包という袋は、膝の2つの関節をまたいでおり、関節の動きと連動して調整されます。
膝の水を手で抜く方法は、2つの順番で行います。
①関節上包という袋がある膝の2つの関節の動きを調整
②関節上包に溜まった水を滑膜へ散らして吸収させる
①膝の2つの関節の動きを調整

関節上包という袋が炎症を起こすと、水(滑液)は冷やそうとしてジャブジャブ溜まってしまいます。
この関節上包という袋を正常な状態にするためには、膝の2つの関節である、膝蓋大腿関節と脛骨大腿関節を軌道に合わせて動かす必要があります。
膝蓋大腿関節と脛骨大腿関節の動きが正常になることで、関節上包の状態もようやく正常に近づきます。
この2つの関節の動きが第1ステップで、土台作りのようなイメージです。
②水を滑膜に吸収させる
水を正常に吸収して分泌してくれる組織は、滑膜といいます。
膝の関節が正常に動くと、膝の関節を繋ぐ滑膜という組織が働きやすくなります。
つまり、第1ステップで膝の関節が正常に動く状態にして、滑膜の状態を整える。
そして、第2ステップで、水を滑膜に吸収させるよう散らしていく。
関節上包という袋に水が溜まるとお伝えしましたが、炎症が生じている場合、腰の関節・骨盤〜膝の筋膜・リンパ管あらゆる組織を同時に調整して散らしていきます。
そのため、単純な問題ではありませんが、お身体をしっかりと確認して対応することで確実に改善していきます。
水を注射で抜いてはいけない2つの理由
膝に水が溜まると注射で抜くことが多いです。
もしかしたら、当記事をお読みいただいているあなたも注射で抜かれていたかもしれません。
その時は、スッキリしますが、すぐに水が溜まってしまう。
これには、理由が2つあります。
・原因の解決を全くしていないため
・水が出る原因の傷ついた組織をさらに傷つけるため
原因の解決というのは、水が溜まる原因で腰や膝の関節の動きにくさを挙げました。
腰や膝の関節の動きをしっかりと出すこともせずに、水だけを注射で抜くというのはあまりに危険です。
水が溜まることが水たまりだと例えるなら、腰や膝の関節の動きにくさが蛇口の緩みだと例えられます。
つまり、水が溜まっている場所を注射で取り続けても、水たまりは一時的になくなりますが、蛇口が緩んでいる限り永遠に水たまりが出来てしまいます。
まずは、蛇口をしっかりと締めて、そこから水たまりを周りに散らして吸収してもらえるようにすることが大切です。
注射をしてはいけない理由のもう一つは、すでにある傷に傷をつけて炎症を悪化させる危険があることです。
水は、負担がかかり限界を超えて炎症を起こしている場所を冷やそうとして出てくれます。
ここで、水が溜まっているからといって、注射器でブスッと抜くと、注射器によって炎症の起きてる組織がさらに傷つき炎症が大きくなる可能性もあります。
これだけでも、注射がいかに良くないことか、根本原因の解決にならないことかが分かったかと思います。
【膝の痛み】膝の水を手で抜く|まとめ
膝に水がたまると、普通は、注射器で抜くことを考えます。
しかし、注射器で抜くことは、水が溜まる原因の炎症を増やすことになりうるし、根本原因の解決には全くなりえないとお伝えしました。
さらに、膝の水は手で抜くことができ、自然に吸収されるメカニズムを利用して改善することが安心・安全です。
根本の原因としては、膝に負担をかけてしまう腰の関節の動きにくさが一番多く、専門の技術を通してしっかりと改善できればと思います。
手術や注射をいらず、膝の水を改善し、痛みのない自由な生活を送りたい方は、どのような些細なことでもご相談いただければ嬉しいです。
ぜひ、一緒に解決して、安心して毎日を過ごしましょうね。