
・明け方に腰が痛くて起きちゃうんだよな。
・朝起きると腰が痛くて身体が伸びないのが辛い。

・毎日続く、朝の強い腰痛をなんとかしてほしい。
・朝は、腰が痛くてスムーズに起き上がることも大変なのよ。
こんなお悩みを解消していきます。
朝起きるときの痛みを改善しようと、ストレッチや体操を頑張っていませんか?
もし、頑張っているのに、改善しない場合は、ストレッチや体操は中止するべきです。
そして、朝起きる時の痛みは、しっかりと改善されられる方法がストレッチ以外で存在するため、安心してください。
①朝起きるときに腰痛が起こってしまう理由:1つの根本原因と4つの増悪因子について
②朝起きるときの痛みに対して、なぜ、ストレッチや体操をやるべきではないのかについて
③朝起きるときの腰痛を、どうすれば根本から改善できるのかについて
朝起きるときに腰痛が起こってしまう理由
朝起きるときの腰痛は本当に辛いものですよね。
スッキリと目覚めたいのに痛みがあり、それが毎日続くのはなんとかしてほしい症状の一つのはずです。
・血流・体温の低下
・自律神経の影響
・筋肉の硬さの影響
・枕やマットレスの環境
実は、根本原因はたった1つ。
朝の腰痛がある方に共通する1つの原因を、上記4つの要因が腰痛を悪化させているのです。
関節の動きにくさ・ズレ
順番にしっかりと説明します。
関節の動きにくさ・ズレが朝の腰痛の根本原因
・関節の動き→ 筋スパズム→ 朝の腰痛が悪化
・関節の動き→ 血流・自律神経の問題→ 朝の腰痛が悪化
・関節の動き→ 寝返り減少→ 筋肉の硬さ→ 朝の腰痛が悪化
関節の動き→ 筋スパズム→ 朝の腰痛が悪化
まず、関節の動きと筋肉の硬さの因果関係についてお伝えします。
医学的にはよく言われているのですが、関節の動きが悪くなると、関節の動きの悪さを守ろうとして、筋肉が硬くなり頑張ってくれます(※筋スパズムの状態)。
整形外科医学の父と呼ばれるJames Cyriaxによると、“痛みの結果生じる2次性のもので、その原因に治療を行うべき”とある。
山岸茂則によると、“痛みなどに起因する局所的で持続的な筋緊張の亢進状態”とある。
朝の腰痛は、何かしらの影響で関節の動きにくさ・ズレが生じて、結果として筋肉が守ろうと硬くなり強ばる(筋スパズムの状態)。
その結果、寝ているときにも、筋肉は頑張ってしまい負担がかかり、朝の腰痛が生じてしまいます。
【関節の動き→ 筋スパズム→ 朝の腰痛】というケースはとても多く、筋肉ではなく、関節への施術が根本の改善に繋がります。
関節の動き→ 血流・自律神経の問題→ 朝の腰痛が悪化
関節の動きにくさ・ズレが生じると、筋肉の硬さや強ばり(筋スパズム)が生じるとお伝えしました。
この、筋肉の硬さや強ばりは、血流も悪くして、朝の痛みを悪化させる要因になります。
さらに、睡眠中は、リラックスする副交感神経が優位になり、血流や体温が下がります。
その結果、筋肉の硬さや強ばりで血流が悪くなっていた場所が、睡眠中でさらに悪くなるという悪循環が生じます。
・血圧が下がる
・体の深部温度が下がる
・体全体の代謝が下がる
・脳や内臓,筋肉の温度が下がる
・日中に比べ、副交感神経が優位になる
朝の腰痛の根本の原因である【関節の動き→ 筋スパズム】があると、睡眠に必要な血流・体温・自律神経の変化が悪循環を生む可能性があります。
しっかりと関節の動きと筋肉の硬さが改善されると、体温・血流・自律神経の影響も受けずに、朝の腰痛も改善できます。
関節の動き→ 寝返り減少→ 筋肉の硬さ→ 朝の腰痛が悪化
そもそも仰向けで寝ているとどのくらいの負担が腰にかかるのでしょうか?
日本睡眠科学研究所によると、体重の44%もの負担がかかるとされています。
例えば50kgの方ですと、22kgが常に腰にかかっているようなイメージです。
寝ている間でも、腰には負担がかかっていることは意外かもしれません。
そこで、この負担を軽減してくれるのが、寝返りです。
寝返りの回数が減ってしまうと、負担を分散できず、腰のダメージが大きくなってしまう。
その結果、腰の筋肉が頑張り過ぎて硬くなってきて、朝の腰痛が悪化するという悪循環が考えられます。
寝返りの回数が減ってしまう根本の原因で多いのは、関節の動きです。
関節の動きと寝返りの関係
寝返りがどうやって行われているのか?
普通は、考えたことないかと思います。
もし、考えたことがあるという方がいたら、とても珍しいです。
それもそのはずで、無意識の中で寝返りの動きが行われるため、考える必要がないのです。
関節の動きと寝返りの関係をお伝えする上で大切なことが、胸郭と骨盤なので、出来るだけ簡単に説明していきます。
寝返りの際、胸郭と骨盤は、セットで動きます。
①骨盤が固定→胸郭が動く
②胸郭が固定→骨盤が動く
もし、そもそもの骨盤の関節の動きや胸郭の関節の動きが悪くなっていたら、寝返りが自由に行えないため、負担が分散しにくくなります。
特に、骨盤と胸郭の関節はしっかりと動きを確認してもらい、自由に寝返りができる状態になっていることが大切です。
枕やマットレスの硬さが寝返りに影響
腰の負担を分散するために、寝返りが大切だとお伝えしました。
寝返りの回数を妨げてしまう、意外な盲点は寝具です。
枕やマットレスなどの寝具は、毎日同じなので慣れてしまいますが、お身体には確実にダメージがかかり続けます。
私が担当させていただいている、朝起きた時だけ腰が痛いという方で、寝具を変えたらパッタリと症状がなくなったということがある程です。
もし、関節の動きも筋肉の硬さもなく、朝の腰痛が変化なければ寝具を疑ってみるのもありかもしれませんね。
朝の腰痛にストレッチをするべきではない
ここまでを整理します。
①関節の動きにくさ
↓
②筋肉の硬さ・血流の軽減・寝返り減少
↓
③朝の腰痛
ざっくりと、朝の腰痛の原因を説明してきました。
関節が正常の動きが出来なくて、筋肉も頑張って硬くなったり、血流も悪くなり、腰は負担がかかっている。
この限界を超えて、痛みが出ている状態で、ストレッチ・体操するとどうでしょう。
ストレッチ・体操で、すでに動きの悪くなった関節・筋肉を伸ばしたり動かすと、ますます負担が増えて、症状が悪化します。
もし、ストレッチ・体操を試したけど、良くならなかった場合は、まず関節の動きや筋肉の硬さに対するアプローチをする必要がありそうです。
ストレッチ・体操を始める流れをお伝えしますね。
①関節の動き改善
↓
②筋肉の硬さ改善
↓
③血流・自律神経の調整
↓
④寝返りの動きを改善
↓
⑤ストレッチ・体操で改善を促進
一つ覚えていただきたいのは、ストレッチ・体操は、痛みが出ているときに頑張ってやるものではないということです。
朝の腰痛を根本から改善:まとめ
朝の腰痛の根本の原因は、関節の動きにくさだと繰り返しお伝えしました。
関節の動きにくさが原因で、筋肉が守るように硬くなるため、関節と筋肉の改善が根本だと言えます。
関節運動学的アプローチ(AKA)という関節の技術と、マイオセラピーの概念を取り入れた筋肉・筋膜の技術が2本柱で重要です。
ふたば整体院アロマでは、関節と筋肉・筋膜への施術が得意です。
もし、朝起きると腰痛でお悩みのあなたは、ご相談いただければと思います。
最速で、朝の動きがスムーズに問題がなくなれるお手伝いができれば幸いです。