後ろを振り向こうとすると、50°くらいで首〜肩が痛い。
さらに、首〜肩の痛みと一緒に頭痛も出てきて、本当につらい。
・薬や湿布をして安静にするしかないのか?
・ストレッチや体操で治そうとすると痛いが、どうすればいいのか?
結論は、薬も安静もストレッチも全部いらないことが多いです。
「えっ!?早く首が回るようにしたいのに。ストレッチもしないの?」
と疑問に感じられたかもしれません。
なぜ、ストレッチをすべきではないのか?
何をすることが根本の解決になり、最速で改善するのか?
首が回らない症状を確実に改善できる方法があるので、順番にお伝えしますね。
首が回らない根本原因
首が回らない根本原因は、なんでしょうか?
筋肉?神経?靭帯?関節?
もちろんどれも関係し合っていますが、根本原因は『関節』です。
首が回らない角度による原因の特定
首が回らないときは、頸椎(首の関節)が動きにくくなっていることが考えられます。

頸椎1/2・頸椎7〜胸椎1/2
痛みの角度 | 初動 | 45°以内 | 45°〜90° |
原因の場所 | 頸椎0/1 | 頸椎1/2 | 頸椎7〜胸椎1/2 |
首が回る角度によって、主に動く関節が変わります。
例えば、頸椎1/2の関節は、45°首を回すところまでしか動きません。
そのため、45°以上回っているのに、頸椎1/2を動かしてしまうのも、悪化の原因になります。
首が回らない角度から根本原因の特定を明確にして、しっかりと改善する事が大切です。
首が回らない時にストレッチが良くない理由

首が回らない時にネットや本で調べると、ストレッチ方法が載っている場合があります。
よくあるストレッチは、首筋や肩甲骨周りを伸ばしたり動かしたりする方法です。
結論からいうと、ストレッチは悪化の可能性が高く、おすすめ出来ません。
ストレッチが首に与える影響
首が回らない時にストレッチをするのは、良さそうなイメージもあったかもしれません。
しかし、ストレッチによって悪化することが多く、やらない方が安全なので、ストレッチの影響についてお伝えします。
先ほど、首が回らない根本原因は、頸椎(首の関節)の動きにくさだとお伝えしました。
実は、関節の動きにくさがあると、関節を守るように筋肉が硬くなってくれるというメカニズムがあります。
頸椎の動きも悪いし筋肉の硬さもある状態、つまり、関節も上手く動けず筋肉も頑張ってくれて限界をむかえてしまっている状態といえます。
この関節と筋肉が限界をむかえてしまっている状態でストレッチをすると、さらに負担がかかり、より関節の動きが悪くなったり筋肉が硬くなったりします。
頸椎(首の関節)が動きにくい
↓
頸椎の周りの筋肉が硬くなる
↓
ストレッチは悪化する可能性
ストレッチは、あくまでも関節の動きや筋肉の異常がない時に、健康促進の役割で行うことが安全です。
首が回らないのを関節の施術で改善
首が回らない角度や痛みが出ている場所から、原因を予想します。
・痛みを感じる場所は、どのあたりか?
・どの動きでどのくらいの角度で痛み・動きにくさがでるのか?
元凶の関節 | 頸椎0/1 | 頸椎1/2 | 頸椎7〜胸椎1/2 | 肋骨1/2 |
痛みの角度 | 初動 | 45°以内 | 90°以内 | 90°付近 |
痛みの場所 | 頭蓋骨から首の上 | 首筋 | 首の下〜肩 | 肩 |
首の動きと痛みの出方を確認できたら、痛みの元凶を特定します。
首の関節は、非常に繊細で、一人一人動きも微妙に違うため、施術をしてもらう時は、専門の技術者に行ってもらうべきです。
当院のふたば整体院アロマでは、AKA(関節運動学的アプローチ)という医師・理学療法士が開発した医学的な方法を整体に落とし込んで使用します。
首が回らない状態から驚きの改善2パターン
②施術中に残るも1〜2日でスッキリするケース
首が回らない症状は、頸椎の関節への施術でほぼ改善します。
その改善パターンは、その場でスッキリするケースと1〜2日でスッキリするケースとがあります。
この違いは、筋肉(と靭帯)の硬さ度合いが関係します。
関節の動きにくさが出ると、守るように筋肉(と靭帯)が硬くなってくれるとお伝えしました。
もし、守るように硬くなった筋肉(と靭帯)があまりに硬さを出していると、元凶の関節の動きが改善しても、その場では筋肉(と靭帯)の硬さが取れきれない。
治癒力を発揮して、1〜2日で徐々に筋肉(と靭帯)は緩んでくれて、スッキリ違和感がなくなります。
もし、その場の施術で違和感が残っても1〜2日でスッキリしてしまうので、大丈夫です。
この状態に関して、その場でスッキリ出来るか、1〜2日でスッキリするかは、触ると分かるので、そこまで確認できると安心だと思います。
首が回らない時にやらない方がいい3つのこと

・温めること
・ストレッチ
首が回らないときは動きの確認を禁止
首が回らないで違和感があるとき、つい、「この動きどうかな?」とどのくらいで痛み・違和感を感じるかの確認をしてしまいがちです。
首が回らない元凶は、関節の動きで筋肉も守るように硬くなり、頑張ってくれている状態だとお伝えしました。
この状態で、痛み・違和感を感じるところまで動かして確認するのは、より関節ー筋肉へ負担をかけて悪化させるか、こじらせるきっかけになります。
特に怖いのが、首をグルグル回したり、ぽきぽき意識的に鳴らす事。
首をグルグル回すことと、ぽきぽき意識的に鳴らす事は、確実にこじれていきますので、今日から中止していただけたらと思います。
急な首の痛みでは温めることを禁止
急に首が痛くなった場合は、首の組織が傷つき、炎症が起きている可能性があります。
炎症が起きている状態では、温めると治まりにくくなるため、冷やしてあげる方がおすすめです。
・熱い、腫れ、赤み、痛みがある
・痛みの場所が「ここ」と特定できる
・横になって寝ても常に痛みを感じる
炎症の特徴は、赤み (redness)・熱い (heat)、腫れ (swelling)、痛み (pain) の4つと医学的には言われます。
さらに、「ここが痛い」と指をさせる状態も炎症の可能性があります。
炎症が強い場合は、安静時痛という何もしていないのに痛みが出てしまい、寝ている楽なはずの姿勢でも痛みが出ます。
これらの炎症の症状がある場合は、温めると悪化する可能性が高いので、冷やすか相談していただければと思います。
首が回らないときはストレッチを禁止
繰り返しになりますが、ストレッチは、関節の動きがスムーズに出ている状態で行わなければ効果がありません。
むしろ、首が回りにくい状態のような状態では、関節の動きにくさが元凶なので、ストレッチはやらないことをおすすめします。
元凶の関節の動きにくさを改善してから、健康促進の意味合いでストレッチに繫げる事ができると理想的だと思います。
危険な病気と安全な病気
病名 | ヘルニア | 寝違え | 頸肩腕症候群 | 変形性頸椎症 | 胸郭出口症候群 | 髄膜炎 |
安全度 | 安全 | 安全 | 安全 | 安全 | 安全 | 危険 |
安全な病気と危険な病気
安全な病気の中でも、神経症状があるものは外科的な治療が必要なこともあります。
安全な症状か危険な症状かは、検査ではっきりと分かりますので、安心してください。
髄膜炎の場合は危険なことも多く、首が回らない症状に合わせて頭痛・発熱・意識障害・けいれん等の症状によっては、緊急で病院への受診をするべきです。
ただ、危険そうに見える頸椎ヘルニア(頸椎椎間板ヘルニア)は、多くの方がしっかり改善しますし、もし悩んでいる症状がありましたら、ぜひ当院にご相談ください。
首が痛くて回らない:まとめ
『いきなり肩が痛くて、首が回らなくなった』
こんな症状の方は、意外と多くいらっしゃいます。
そして、ストレッチでは悪化の可能性も高く危険。
体操や薬や湿布をしても、やっぱり痛みは残るという症状です。
病院でも整骨院でも、なかなか原因究明してくれる人は少ないのですが、頸椎の関節が元凶です。
元凶である頸椎の関節が正常に動くように改善して、スッキリしましょうね!
もし、お近くに信頼できる治療院や病院が少なければ、ぜひ当院にお任せください。
しっかりと準備をして、お待ちしております。