
肩甲骨まわりが痛くなってしまった。
ストレッチ・運動で良くならないかしら?
当記事は、このような症状を原因から解決していきます。
肩甲骨の痛みにストレッチはやらない方がいい!
まず、肩甲骨の痛みが出ている時は、ストレッチをやらない方が良いです。
その理由は、肩甲骨の痛みの原因が肋骨の動きにくさであることが多いためです。

具体的には、肋骨の動きにくさ→肩甲骨の負担が増える→肩甲骨の痛みが強くなる(→悪化すると腕の痛み・しびれ)という順番で悪化します。
肋骨の動きにくさが原因で、肩甲骨の負担が増えて頑張らせてしまう。ここで、さらにストレッチをすることで、肋骨が動きにくい状態であれば肩甲骨の負担がさらに増えて悪化してしまいます。
そのため、肋骨の動きを出して、肩甲骨の痛みが改善するまでは、ストレッチをやることをオススメしていません。
肩甲骨が痛くなる原因は肋骨
・長時間の座り仕事をしてから肩甲骨まわりが痛くなった
・家の掃除を頑張ってやったら肩甲骨まわりが痛くなった
このように肩甲骨まわりが痛くなるキッカケは沢山あります。
ただ、痛くなった肩甲骨まわりも、肋骨への施術で改善するため、怖いことはありません。
肩甲骨の痛みは肋骨2番〜7番への施術で改善
肩甲骨は、肋骨の上に張り付くように位置しています。
この肩甲骨は、肋骨の2番〜7番の高さに位置しております。

肋骨の関節(肋横突関節)は、関節運動学的に4つの方向に動くのですが、その動きの調整によって肩甲骨を自由に出来て改善を望めます。
この肋骨の関節(肋横突関節)は、重要な関節の1つですが、その場所や動きのせいで自身では全く動かせない場所です。
そのため、ストレッチ・運動は悪化する可能性があり危険なので、関節の施術が得意な当院にお任せいただきたいです。
肩甲骨の痛みが頸椎からくることもある
肩甲骨は、肋骨2番〜7番の位置に張り付いているようにあるため、肋骨の動きが大切だとお伝えしました。
もう1つ忘れていけない施術部位は、頸椎という首の骨です。
首の筋肉の多くは、頸椎と肋骨を繋いでいます。

頸椎が動きにくくなると、繋がっている肋骨の動きも肩甲骨の動きも大きく制限され、肋骨の関節を改善しようとしているのに、動きが変わらなくて肩甲骨の痛みも変化しないことがあります。
このような場合は、頸椎の動きを改善するとそこから肋骨の動きが出やすくなり、肩甲骨も滑らかに動けるようになり、痛みが楽になっていきます。
肩甲骨の痛みに対して、頸椎の動きは盲点かと思いますが、肋骨の関節と合わせて必須で大切と言えます。
難しい筋肉の硬さは五十肩の原因にもなる
肩甲骨の痛みが続くと、五十肩という辛い状態に変わることも多いです。
五十肩は、夜も目が覚めてしまうほどの痛み・手を伸ばせないほどの動きの制限が特徴的で、大変つらい症状と言われています。
ここまでお伝えしてきた肋骨・頸椎の関節が原因で肩甲骨の痛みが出ている場合は、自身ではなかなか改善させることが難しいです。
肩甲骨の痛みが続いているのに、肋骨・頸椎の施術が出来ないと、肩甲骨・肋骨・頸椎が動きにくい状態のため、動ける肩関節(上腕骨)に負担がかかり炎症が生じます。
この肩関節に負担がかかり炎症が生じた状態が、いわゆる五十肩です。
辛い五十肩にならないためにも、根本の肋骨・頸椎の関節を改善して肩甲骨の痛みを取っていければ怖いことはありません。
通常の筋肉の硬さは五十肩の原因にならない
ここで、筋肉が硬くなる原因についてですが、よく知られている原因は、不動と使い過ぎの2つです。
まず不動とは、動かない状態でいると硬くなるということです。
具体的には、デスクワークで長時間同じ姿勢でいると筋肉が硬くなることです。
長時間同じ姿勢でいて筋肉が一時的に硬くなったのであれば、姿勢を変えたり動き出せば1〜2日で硬さが取れて痛みも出なくなります。
また、使い過ぎとは、運動をし続けたり植木を繰り返し切ったり、筋肉を酷使した場合ですが、2〜3日休めば回復してくれます。
つまり、不動と使い過ぎの場合は、自然と治ってしまいます。
そのため、ストレッチ・体操・運動をしてもしなくても関係なく良くなるのです。
たまに、「私の五十肩はストレッチをして治ったわよ!」とおっしゃるかたは、そもそも五十肩ではなく、何をしても良くなっていた可能性が高いです。
もし、長引く肩甲骨の痛み・本当の五十肩の場合は、根本原因の施術・ストレッチ禁止が最速で改善する条件となりますので、ぜひ覚えていただけたら嬉しいです。
【肩甲骨の痛み】ストレッチ中止|まとめ
肩甲骨の痛みの原因は、肋骨の動き8割・頸椎の動き2割です。
何らかのキッカケで肋骨・頸椎の関節が動きにくくなってしまい、肩甲骨が頑張ってくれて痛みが生じる。
すでに、肋骨・頸椎が動きにくく、肩甲骨も頑張り過ぎて痛みが出ている状態でストレッチしてしまうと、さらに負担がかかり治りにくくなってしまい悪化の可能性もあり、ストレッチは中止するべきです。
当記事をご覧になったあなたが肩甲骨の痛みでお悩みでしたら、確実にお力になれると思います。
準備してお待ちしておりますので、聞いてみたいことや気になっていることも何でもおっしゃってください。