【宇都宮で五十肩専門】五十肩(四十肩・肩関節周囲炎)は3つの流れで改善する

五十肩は炎症が特徴ですが、炎症が治まり改善していく3つの段階に分かれることも大きな特徴です。
1.freezing phase(第1期・炎症期)
2.frozen phase(第2期・拘縮期)
3.thawing phase(第3期・回復期)
あなたの五十肩が、今どの時期にいるのかを把握することは、肩の痛みを改善するためには必須です。
特に重症な症状が出ている場合は、時期によって治療方法が変わってしまうため要注意です。
時期というのは、とても単純です。
学校で言うと1学期・2学期・3学期のような時期で改善するのだと想像してみてください。
1.freezing phase(第1期・炎症期)

肩周囲の組織(関節包・靭帯筋肉)が炎症を起こしている時期です。
重症な五十肩の特徴7つは炎症の特徴ともいえます。
肩の炎症の7つの特徴
・夜に痛みで目が覚める
・痛みで腕が上がらない
・服の脱ぎ気、ドライヤーで痛みがある
・痛い側の肩を下にして横向きになれない
・二の腕や力こぶなど上腕部分の痛みが強い
・常に肩周りに違和感・痛み・重さを感じる
・薬(消炎鎮痛薬)を飲むと痛みが軽減するがまた痛くなる
この炎症の時期でもっとも嫌なことは、痛みです。
とにかく痛みが強くて、本当に嫌になってしまうのがこの時期です。
炎症を悪化させる5つのこと

炎症の時期は、ストレッチ・体操・筋トレ・温め・痛みの確認動作の5つをすることで悪化することが多いため注意が必要です。
炎症の時期は、肩の組織が傷ついている状態です。
したがって、負担をかけるようなことは、傷の治癒を妨げてしまい悪化します。
特に、ストレッチや体操は、病院でも勧められる危険なことです。
「痛いけど我慢して動かさなきゃ、固まっちゃうかも」なんて思って頑張ってしまうと、2週間で治るはずが1年間も痛みに悩まされる可能性もあります。
とにかく炎症の時期である第1期では、負担をかけず、痛みを出さずに用心して過ごしていただくことが重要なことです。
2.frozen phase(第二期・拘縮期)

肩周囲の組織(関節包・靭帯・筋肉)の炎症が治まり、硬さが生じる時期です。
炎症期で炎症が大きいほど、硬さが強くなります。
そして、痛みを守るために肩周囲の組織は硬くなってくれます。
肩周囲の組織が硬くなる拘縮期は、痛みから守ってくれた結果の時期です。
ここで勘の鋭い方は気付いたかもしれません。
炎症が早く治まれば痛みが出ないので、肩周囲の組織も守る必要はなくなり、硬くならないですむのではないか?
その通りです。炎症がすぐに治まれば肩周囲の組織は硬くなりません。
炎症の大きさと治るまでの流れを、表にまとめてみます。
軽症 | 通常 | 重症 | |
第1期:炎症 | 少ない | ある | 大きい |
第2期:硬さ | 硬くならない | 硬くなる | ガチガチに硬くなる |
第3期:改善 | 自然と改善 | 少し期間がかかる | 要治療 |
合計の期間 | 2週間〜1ヶ月 | 2〜3ヶ月 | 1〜2年 |
結局は、第一期・炎症期の期間と状況によって第二期・拘縮期の期間と状況は決まってきます。
いかに、炎症を最速で治めることが大切なことかが分かりますね。
3.thawing phase(第三期・回復期)
肩周囲の組織(関節包・靭帯・筋肉)の硬さが軽減し、肩関節の動く範囲が広がる時期です。
・こないだ高い所に手を伸ばしたら、取れたんだよ!
・痛みもないし、動きやすくなってきたし、楽だね。
・たまたま手を挙げてみたら、こんなに挙るのよ!
・最近は、家事も自由に出来るようになってきたわ。
この第三期・回復期の時期は、日に日に肩を動かしやすくなるので嬉しい時期ですね。
「あれっ!?こんなに手が上がる!!」というように、気づいたら動きが出ているという感覚で改善する方が多いです。
第三期・回復期には、第一期・炎症期や第二期・拘縮期で出来なかった生活での動き(服の脱ぎ着、ドライヤー、洗髪など)が元通りできるようになっていきます。
第三期・回復期の特徴
・肩周りの硬さが取れて、正常に戻りつつある。
・ストレッチや体操を徐々に始められる時期。
・無理な動きをせず、痛みがでなければ、何をしても大丈夫。
以上が、五十肩が改善する3つの段階(第一期・炎症期/第二期・拘縮期/第三期・回復期)です。
炎症期・拘縮期・回復期で、状態も特徴も全く異なります。
まずは、五十肩の状態からどの時期にいて、どのような対応が危険なのかを把握することが最速で改善するために必須ですね。
まとめ|五十肩(四十肩・肩関節周囲炎)は3つの流れで改善する
五十肩は確実に改善するものです。
医学的には、第1期の炎症期→第2期の拘縮期→第3期の回復期と順番に治ると言われています。
最速で治るポイントは、いかに第1期の炎症期でスムーズに抑えられるかです。
当記事では、五十肩の全体像を把握していただきましたが、そもそも五十肩になった元凶への治療も大切です。
五十肩の元凶に対する改善方法はこちら【五十肩③|五十肩の根本原因と改善方法】をご覧いただきたいです。